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IS《インフィニット・ストラトス》‐砂色の想い‐
夏の終わり
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おっと、その前に鈴さんにお茶を出すのを忘れずにっと。
 時間ぴったり5分前に会議室のドアが開くと、記録で見た3人が入ってきました。

「おや、もういたんですか。時間を間違えたかな?」

「いえ、5分前です。私が準備のため早く来ていただけですから」

 そう言ってきたのは日本航空自衛隊所属の国家代表、榛名 舞子2尉。左側にはショートカットの男性とも見違える格好よさを持った江本 響候補生、右側には黒髪の長髪小柄なのに出るところは出ている……失礼しました。上杉 千歳候補生がいます。

「そうか。中国の凰候補生も来ているしな。間違えたかと思ってしまったよ」

 鈴さんが立ち上がって敬礼で3人に挨拶します。

「初めまして、榛名2尉。中国の代表候補生、凰 鈴音です」

「ああ、よろしく。後ろの2人は知っているか? 左が江本 響、右が上杉 千歳だ」

「よろしくな」

「どうも」

「はあ……とにかく、後は残りの中国の代表だけだな。時間まであと少しあるし待たせてもらおう」

 榛名2尉が2人の挨拶にため息をつきつつ席に座りました。私はとりあえず来ている人の分だけお茶の用意をします。
 5分後、時間ピッタリに会議室の扉が開いて二人の女性が入ってきました。一人は茶色いショートカット、痩せ型でタレ目の女性、もう一人は横髪だけがストレートに胸のあたりまで伸びて後ろは肩にかかるか短いという黒髪のボブショートを持った切れ目の女性。
 どちらも中国人民解放軍空軍の青い軍服を纏っています。

「時間にはピッタリですよね〜、ワタクシ中華人民共和国国家代表を務めています(ファ) 曼玉(マンユー)と申します〜。よろしくお願いします〜」

 前にいたタレ目の女性、華代表がそう言って敬礼しましたが……なんでしょう、のほほんさんと同じような雰囲気を感じるこののんびりした空気は……

「同国代表候補生、() 紅花(ホンファ)と申します。」

 後ろにいる切れ目の女性の方が候補生なのですか。てっきり逆かと思っていました。

「で、ではそちらにお座りください」

「では失礼致しますね〜。あら、榛名さんではありませんか。演習ではお見事でしたわ〜」

「恐縮です。華国家代表」

 華代表が榛名代表にやんわりと挨拶をします。そういえばどちらも先の演習に参加したんでしたね。近隣諸国ですし国家代表同士はある程度面識もあるようです。

「えと、では始めさせて頂きます」

さて、ここからは私の出番ですね。
と言っても昨日より国家代表は少ないので緊張は昨日よりはしませんね。あまりどもらないし、噛みません。
 質問も大体自分の国で使えるか、とか改造するならいくらかかる、とかですし昨日の段階で準備できるものはしてきたのでスム
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