ハーレム生活
決心
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俺は村の片隅で落ち込んでいた。
昨日はひどい目に遭った。命懸けの初夜なんてフツーじゃない。そもそも初夜だったのすら怪しい。
「はぁ……。」
訳も分からずため息をついてしまう。
「……はぁ。」
「遼?」
ふと背後から女の子の声がした。もっともこの島には女性しかいないけど。
振り返ってみると声の主は鈴音だった。
「ため息なんかついてどうしたの?」
そのため息の原因が鈴音なんだが。
「……いや、なんでもないよ。」
本人を目の前にしてあんたが原因だ、なんていえない。
「ふーん。なんでもないんだ。」
「ほっといてくれないか?」
「なんで?私もここにいちゃダメ?」
「ダメじゃないけど……。」
「じゃあ、ここに居る。」
そう言うと鈴音は俺の隣に座った。
しかし気まずい。何も話すことがない。初体験ではないにしても初添い寝の相手に何を言えばよいのかまったく分からん。
「遼は昨日良い夢見れた?」
「え?ああ、まあ、見れたかな?」
「ふーん。私はとってもいい夢が見れたよ。聴きたい?」
俺は黙って頷いた。
「遼とずっと一緒にいる夢。遼と二人、子どももいて幸せな夢だった。アヤメにも理沙にも子どもがいてみんなで幸せに過ごしていたの。」
俺は驚いた。俺は彼女たちが島の存続のみのために俺に近づいてきたのだと思っていた。しかしそれは間違いであった。
「一ついいか?」
「なーに?」
彼女の答えが俺の覚悟を決める。回答次第では俺は深く反省する必要がある。
「鈴音は子どもが欲しいのか?」
「うん、子どもがいた方が絶対楽しいよ。お母さんもそう言っていた。それに『この島』から人がいなくなって欲しくないの。」
「そう、か……。」
やはり島になくなって欲しくないという思いがあるか。
「アヤメや理沙も同じか?」
「たぶんね。みんな遼のこと好きだから。」
本当にハーレムに来てしまったのだな。
俺の気持ち次第でこの島の運命が決まる。頭ではわかっていたが、理性が許さなかった。もっと本能的になって良かった。
覚悟は決まった。
俺も彼女たちが好きだ。多角的に、様々な意味で好きだ。彼女たちもそうだろう。
「鈴音、今夜も家に来ないか?」
「うん、お母さんに言っておくね。」
「あ、まあ、うん……。よろしく。」
別におばさんに言わなくてもいいと思うのだか、素直な鈴音らしい一面だな。
「じゃあね!」
「お、おい!………、行っちゃた。」
まあいいか。今度こそ童貞を捨ててやる。
「「遼(様)。」」
「!!!!」
一人どうでも良い決心をした時、どこからともなく理沙とアヤメが現れた。
「
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