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チートな転生者の奏でる『俺の転生物語』原作どこいった!?
『次元震』
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深夜のオフィス街。
それは人々が眠り建物から光が消える時間。
しかし今は世界の色が変わり文字通り人の存在せぬ空間と成り果てた世界には存在せぬはずの存在があった。
空間結界により隔離された無人の空間の空でぶつかり合う二つの閃光。
「やぁぁぁ!!」
無数の魔法弾でフェイトを狙い撃つなのは。
「ハァァァッ!」
迫り来る魔法弾をかわしつつ近くへと来たものはその手に持つ大鎌で切り裂き、なのはへと高速で迫るフェイト。
二人はお互いに譲らぬ激しい攻防を繰り広げる。
そして俺は……いつもどおり手を出さず傍観していたのだが、
「アルフか……」
人の姿で近づいて来る彼女の名を呼ぶ。
「アンタは戦わないのかい?」
彼女は問う。
「俺か?」
「女の子に戦わせといて一応男のアンタが戦わないのどうなのさ?」
オイ! 一応とか言うなよ!
俺は立派な男だ!
「う〜ん 俺は戦ってもいいんだがなのははフェイトに話したい事があるみたいだしそれに俺が干渉するのもな〜」
それは子供の喧嘩に大人がしゃしゃり出るようなものだ。
「ならあたしの相手でもしてもらうよ!!」
そう言って殴り掛かってくるアルフ。
「やれやれ俺はあまり戦いたくないんだけどなぁ〜」
迫り来るアルフの拳を捌く、
彼女の戦い方は曲がった事が嫌いな性分なせいか良く言えば真っ直ぐだが、悪く言うとテレフォンパンチと言えよう。
確かに攻撃力は高いがフェイントなどの虚を使う事も無い拳の軌道は格闘の心得のある者ならば容易く読めるだろう。
「ちぃ! ちょこまかと!」
「『天崩流』!」
受けに徹していた事に苛立った彼女の背後に回り込み強力な体当たりをかましアルフを吹き飛ばす。
「グァッ!」
「まだやる?」
「当たり前だろ!」
再び殴り掛かって来るアルフの拳を右手で受け止めると同時に、
瞬時に身体を回り込ませ、
ー掴ー
その際の隙を逃す事なく瞬時に腕を掴み、
「そぉい!」
わざと怪我をしない程度に力を抑えて投げる!
「なぁー!?」
「どうよ」
「チィッ!」
アルフは投げられながらも空中でバランスをとり、
「喰らいな!」
複数の魔法弾を放つが、
「『発』!」
ー爆ー
魔法弾が当たる寸前に身体から闘気を爆発させてその衝撃で魔法弾を全て吹き飛ばす。
「なぁっ!?」
あまりにも予想外な方法で魔法を防がれた事に驚き行動を止めるアルフ。
当然の事ながらその瞬間を逃す事なく呪文詠唱を終え、
「喰らえ!『ピコハン』!」
零が呪文を唱えた次の瞬間、
「え?」
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