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ソードアート・オンライン もう一人の主人公の物語
■■SAO編 主人公:マルバ■■
番外編:バトル・ロワイアル
番外編 第三話 ルール説明
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向上のモチベーションにも繋がる。私は、この発見を通じてプレイヤー諸君が各自の技術を更に発展させ、(きた)る日のボス攻略に備えることを期待している」
 シリカはびっくりしてヒースクリフを見つめた。このバトル・ロワイアルにそのような意味があったとは誰も思わなかっただろう。その場のプレイヤーたちは、全員息を呑んでヒースクリフの次の言葉を待った。

「多人数参加型のデュエルは、デュエル中の者は他のデュエル中の者のHPを減らすことができるという通常の1vs1デュエルの仕様を用いて実現できる。今回参加者は、デュエル開始前に《血盟騎士団》幹部の諸君からのデュエルを受諾する必要がある。全員がデュエルを受けた後、30秒のデュエル開始までの待ち時間が経過したことを確認次第、私が戦闘開始の合図を行う。参加者は合図に従い、速やかに戦闘を開始すること。HPが半減した者はデュエルから自動的に脱退するため、それ以上HPが減ることはない。安心して戦い給え。ただし、一人のHPが半減したからといってバトル・ロワイアルは終了しないため、HPが半減した者はアナウンスに従い即座に退場する必要がある。また、戦闘中反則行為を行った者は、《血盟騎士団》幹部がデュエルを降参(リザイン)し、反則者を強制的にデュエルの勝利者とする。WINNER表示が出た者は反則であるので、速やかに競技場から立ち去ること」

 シリカはヒースクリフの言ったことがしっかり理解できなかった。傍らのリズベットも混乱した表情をしている。そんな二人を見かねて、ユイは簡単に説明を加えた。
「団長さんが言ったことをもっと簡単に説明しますね。ええと、デュエルの最中は相手を攻撃出来ますよね? これなんですが、AさんとBさんがデュエルを行なっている横でCさんとDさんがデュエルを始めたとします。すると、AさんがCさんを攻撃することもできるんですよ」
 ふむふむ、とシリカは頷いて先を促した。
「今回のイベントの参加者は、《血盟騎士団》の幹部の皆さんからデュエルを受けるんです。それで、参加者同士でHPを減らしあいます」
 リズベットがユイの話を遮った。
「ちょっと待ってよ。なんで参加者同士じゃなくて《血盟騎士団》の幹部とデュエルするの? さっきのAさんとCさんの話なら参加者同士でデュエルしたっていいじゃない」
「それはですね、仮に先ほどの説明に出てきたAさんがCさんとの戦闘に勝ったとすると、その時点でBさんはデュエルに負けて、Dさんはデュエルに勝ってしまいます。Cさんが抜けた後、バトル・ロワイアルを再開することができないんです。第三者がデュエルを申し込むことで、誰が負けてもバトル・ロワイアルを続けることができます。それに、この方法だと自動的に参加者一人に対し審判が一人つくことになりますから、不正を防ぐこともできますし。審判が|
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