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ラ=ボエーム
第二幕その一
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凄い掘り出し物をさ。凄いぞ」
「一体どんな掘り出し物なんだい?」
「ルーン文字の文法書さ」
 彼は胸を張って言った。
「ルーン文字・・・・・・あああれか」
 かって北欧で使われていた文字である。石等に刻むことが多く、硬い感じの文字である。魔力が備わっていると言われているが実際に北欧の魔術師達がよく使っていた。
「あれの文法書なんだ」
「どうだい、凄いだろう」
「それはどうかね」
 だがマルチェッロは思わせぶりに笑うだけであった。

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