暁 〜小説投稿サイト〜
機動6課副部隊長の憂鬱な日々
第106話:私たち、結婚します!(4)
[6/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
話しかけてくる。

「ねえ、ゲオルグくんは何をお願いしたの?」

「俺となのはとヴィヴィオの健康だよ」

「へ? なんかゲオルグくん、おじん臭いお願い事だね」

なのはが呆れたような目を俺に向けてくる。

「ほっとけよ。それより、なのははどんな願い事をしたんだ?」

「わたし? わたしはね・・・ゲオルグくんには秘密だよ!」

なのはは少し赤い顔で、悪戯っぽい笑顔を浮かべていた。

「はぁ? そんなケチくさいこと言わずに教えろよ」

「ダーメ! ゲオルグくんには絶対教えないんだから!」

そう言ってなのはは、自分の口元に人差し指を立て、
俺に向かってウィンクしてみせた。





昼前には初詣から戻った俺達は、高町家でお昼とお茶をごちそうになり、
のんびりと過ごした。
その間、ヴィヴィオは高町家の庭で美由紀さんに遊んでもらったり
したようだったが、俺の方はこたつに潜り込んで、ミッドから持ってきた
本を読んだりしていた。

夕方になり、俺は翌日から当直なので帰らなければならず、
残りたそうにしているなのはやヴィヴィオを置いて、一人で
ミッドに帰ろうかとも思った。
だが、なのはとヴィヴィオに言うと、2人とも一緒に帰るといったので
3人そろって高町家を後にすることにした。

「また来てね。待ってるから」

「はい。美由紀さんにリベンジしないといけませんし、近いうちにまた来ます。
 今回はお世話になりました」
 
俺はそう言って士郎さんに向かって頭を下げた。
隣では、美由紀さんがヴィヴィオと離れ難そうにしていた。
どうも、ヴィヴィオは若い女性に絶大な人気を誇るらしい。

「それでは、失礼します」

玄関先でもう一度3人そろって高町家のみなさんに向かって頭を下げ、
俺達はミッドへの帰路につく。
来た時と同じように3人で手をつなぎ、転送の中継地点である
すすかさんのお宅へと歩く。

「どうだった?はじめての地球は」

「そうだな・・・まあ、楽しかったよ」

「そう? それならよかった。 よかったらまた来ようね、一緒に」

「そうだな。また来よう。な、ヴィヴィオ」

俺が話を向けると、ヴィヴィオは大きく頷いた。

しばらく歩いて、すずかさんの家の前にたどり着く。
立派な門の前で待っていると、門の向こう側からすずかさんが姿を現した。

「待ってたよ、なのはちゃん」

「ごめんね、いつも迷惑かけて」

「ううん。全然迷惑なんかじゃないし、なのはちゃんとあえて嬉しいよ」

「ありがと、すずかちゃん」

なのはとの会話を終えたすずかさんが、俺の方に目を向ける。

「ゲオルグさんはどうでした? なのはちゃんの故郷を訪れた感想は」

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ