暁 〜小説投稿サイト〜
機動6課副部隊長の憂鬱な日々
第106話:私たち、結婚します!(4)
[4/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
し、そういう光景は5分も見れば飽きてくるようで、
体力が回復してきたこともあって、止めに入ろうと身を起こそうとした。
そのとき、不意に道場の入り口が開かれた。

「お兄ちゃん、お姉ちゃん。 お雑煮できたよ・・・ってゲオルグくん!?」

道場に入ってきたのはなのはだった。
なのはは、床に倒れ伏している俺を見て、慌てて駆け寄ってきた。

「どうしたの!? あ、ここアザになってるじゃない! 大丈夫?」

「大丈夫・・・ではないけど、平気だよ。心配ないって」

「なら、いいけど・・・。何があったの?」

「恭也さんと美由紀さんに剣術の訓練をしてもらってただけだよ」

「お正月なのに?」

「まあ、こんな機会めったにないしな。いい経験をさせてもらったよ」

「ふぅん・・・」

なのはは小さくそう言うと、恭也さんと美由紀さんの方に目を向ける。

「無理にやらせたわけじゃないんだよね?」

「当り前だ」

「・・・なら、いいや。 それより、お雑煮ができてるから食べようよ」

なのはは微笑を浮かべてそう言うと、道場から出て行った。

「ごめんね、ゲオルグくん。ちょっとやりすぎちゃった」

美由紀さんが深く腰を折って、俺に向かって俺に頭を下げた。

「そんな、やめてくださいよ。確かに軽く怪我しましたけど、
 いい経験ができたと思ってるんです。感謝してます」

「まあ、そう言ってくれると俺達も助かるよ」

「それはそうと、俺の力はどうですか? いや、まだまだってのは
 判ってるんですけどね」

「そうだな・・・、よく訓練されている動きだと思ったよ。
 俺達と張り合うにはまだまだだけどな」

「ありがとうございます。次はもっと腕を上げてきますよ」

俺がそう言うと、恭也さんは声を上げて笑った。

「楽しみにしてるよ。さ、雑煮を食べに行こう」

「はい、そうですね」

俺は恭也さんに向かって頷くと、床にてをついて立ち上がった。





その後、お節料理とお雑煮という正月特有の料理を朝食に頂いたあと、
俺となのはとヴィヴィオは、近くの神社に初詣に行くことになった。
俺とヴィヴィオはすぐに服を着替え終わり、居間に戻ってきたのだが、
なのははなかなか姿を見せない。
居間で15分ほど待って、ヴィヴィオが退屈そうにし始めたころ、
居間の引き戸が開いた。

「お待たせしちゃってごめんね。ヴィヴィオ、ゲオルグくん」

声につられて目を向けると、普段とは全然違う格好をして
照れくさそう人笑っているなのはが立っていた。

「えへへ、晴れ着出してもらっちゃった。どうかな?」

「ん、ああ。なんか、変わった服だな」

普段とは全く違う雰囲気に、不覚
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ