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【完結】剣製の魔法少女戦記
第二章 A's編
第五十三話    『受け継がれる魂と記憶』
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間にかいつぞやの夢の世界に立っていた。

「ここは…?」
「シホは見ていてください」

場面はお城の中に移動する。
そこではイリヤを大人にしたような女性がオッドアイの陛下と呼ばれる女性と話をしている。

『聖王陛下…いえ、オリヴィエ王女。
どうかお考え直してください。私は…あなたに忠誠を誓った身、なのにどうして私を聖王家でも一度だけしか使えないという異世界移動という貴重な魔法を使い、飛ばそうとするのですか…!』
『聖なる錬金術師、アインツベルン。すみません…ですがあなたの異質な魔法技術【創造物質化】はもし悪用されようならばこの戦乱の世にさらなる災いが起こる事が明白。
予言でもそれは危険視されていますし、あなたの身も狙われることはもう何度もありました…。私の友と認めているあなたにはそんな辛い運命を味わって欲しくない…』
『しかし…!』

今度はノイズはなくしっかりと言葉を認識できる。
でも、やっぱり聖なる錬金術師というのはアインツベルンの事だったのか。
場面は動いていきオリヴィエと呼ばれた王女がアインツベルンと呼ばれる女性を抱きしめて、

『ごめんなさい…』

抱きしめながらも、なにかの魔法詠唱とともに時空の穴が開き、女性はその穴に吸い込まれていった。

『王女! いつか、いつかあなたの元にお戻りします! だから…!』

王女は無言で笑みを浮かべた。
そして穴は閉じてしまい、女性は世界をさ迷う…。

「…彼女は、アインツベルンはずっと後悔していたのです。そして王女の元へと戻ることができなかった不甲斐ない自分に対して怒りを感じていたのです」
「セイバー…」
「そして、アインツベルンが飛ばされてしまった世界は私達の使う魔術が存在する世界。
さらに異世界間だけでなく時間軸まで飛び越えてしまって彼女がたどり着いたのは私達の世界の千年以上前の事だった…。
彼女はアインツベルンの始祖なのよ」
「ってことはイリヤのご先祖様みたいなもの…?」
「ええ、そう。でも世界に来て修正力が働いたのか彼女は【創造物質化】の魔法を劣化させてしまった。
そして残ったのが第三魔法【魂の物質化】【天の杯(ヘブンズ・フィール)】なのよ。まぁ、彼女はその過去を隠して魔術の世界に血を残したらしいのよ。
でも、使い方を誤ったのか血を継いだ一族は第三魔法すら失い聖杯にまで願うようになったのが今のアインツベルンなのよ」

そんな壮大な歴史がアインツベルンにあったんだ。

「ちなみに私は四日間の聖杯戦争後に、宝石翁にまだサーヴァントとして存在している間に協力してもらいまだ世界を飛ばされる前のアインツベルンに会っていたのです」
「えっ!?」
「そして【創造物質化】の魔法を執行してもらいサーヴァントの魂をそのままに融合騎…ユニゾン
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