―修学旅行 最終日―
[5/15]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ス召喚した気がする、斧を持った機械戦士によってザ・ムーンが斎王の元へ帰るのを封じ込めた。
「俺はこれでターンエンド!」
「私のターン。ドロー」
自分のフィールドには、アルカナフォースと何のシナジーもないモンスターである、マックス・ウォリアーだけだというのに妙に余裕そうに斎王はカードを引く。
「あなたはザ・ムーンを乗り越えモンスターを召喚する……その運命はやはり変わりません。私はマックス・ウォリアーをリリースし、《アルカナフォースXII−THE HANGED MAN》をアドバンス召喚」
アルカナフォースXII−THE HANGED MAN
ATK2200
DEF2200
木に吊らされたアルカナフォース……ザ・ハングドマンの名の通りの姿をしたカードが現れ、アルカナフォース特有の効果によって回転が始まった。
「ストップだ」
「逆位置……よって、ザ・ハングドマンは逆位置の効果を得ます」
アルカナフォースというカテゴリーは、ザ・ムーンを見る限り逆位置が出た時のデメリットが凄いようなので、よし、と内心で一息ついた。
「ハングドマンの逆位置は『自暴自棄』……自暴自棄となった修行者は狂い始めました。ザ・ハングドマンの効果発動。一ターンに一度相手モンスターを選択し、破壊したモンスターの攻撃力分のダメージを与えます」
「なっ……!?」
どうやら逆位置の効果を聞く限り、逆位置の方がメリット効果であったようだ。
それにしても、ザ・ムーンをこちらに送りつけてリリースさせて上級モンスターを召喚させ、ザ・チャリオットの効果で奪ったマックス・ウォリアーを使ってアドバンス召喚したザ・ハングドマンでバーンダメージを与えるという、斎王の一連のコンボ。
鮮やかに決まってしまった自分が情けないが、《アルカナフォース》三体のルーレットが一体でも外れていれば、コンボが瓦解するどころか俺が斎王を倒していてもおかしくはない。
そんなコンボが狙って出来るなんて、未来でも見えない限り――と、思った後、一つの単語が頭の中で閃いた。
『運命』、と。
「私は、ザ・ハングドマンの効果で《ドドドウォリアー》を選択。2300ポイントのダメージを受けてもらいましょう」
効果ダメージを与えた後のザ・ハングドマンのダイレクトアタックにより、俺のライフは0になる……いや、もしも斎王に自分と自分のカードの運命が見えているのだとしても。
「俺は手札の《エフェクト・ヴェーラー》の効果を発動! ザ・ハングドマンの効果を無効にする!」
運命だろうが何だろうが、俺の手札まで見れるわけがない。
ラッキーカードが斎王のフィールドの吊された男――ザ・ハングドマンを包み込み、ドドドウォリアーを守り抜いた
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ