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SAO<風を操る剣士>
第一部 --SAO<ソードアート・オンライン>編--
第六章 《圏内事件》
第39話 ガールズトーク
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……い、いやー、まさかそんなに本気で返事を返されて、さらにはテレるとは思わなくて…………ごめん」
「……謝らないで下さい。こっちが勝手に自滅しただけですから」
「で、でもさ。ま、マジで今の反応だと……その……好きな男の人をつい言っちゃった――みたいな反応だったんだけど……本当に好きなの?」
「えっと……その……な、なんというか……その……」
「……や、やっぱり、そうなんだ」
 兄弟ということになっているので、こうやって(しばら)くあたしがどう答えて良いのか迷っていたら――この反応を肯定とリズさんは(とら)えてしまった。
 ……まあ、あたしがシュウさんを好きなのは事実なのだけども……。やっぱり『兄妹』として思われてるはずなので、色々マズイ気がした。

「り、リズさん、誤解してますけど……」
「だ、大丈夫よ、シリカ。あたしはあんたたちのことを……」
「聞いてください、リズさん! あたし達は本当の兄妹じゃありません!」
「……応援……って、へっ!?」
 あたしの出した大きな声に、リズさんは驚いたように言葉を止める。
 な、なんとかこれで誤解は――
「ということは……シリカ達って『義兄妹』なの!?」
 ――わけの分からない事になってしまった。

 でも、このSAOに来てからシュウさんはあたしの中で『お兄ちゃん』になっているのも事実なので、
「そ、そうなんです。……だ、だからお兄ちゃんとあたしは、本当は結婚だって出来るんですよ!」
「そ、そうなんだ……」
「そうなんです! な、なので恥かしいのでこの話はここまでということで! え、えーと……それよりも、リズさんはあたしとお兄ちゃんのレベルが知りたかったんですよね!」
「え……あ、うん……」
 あたしとシュウさんを『義兄妹』ということにして、強引に話を()らした。

 関係ないけど、前にシュウさんに『シリカって、少し俺に似てきたな』と言われて、ぜんぜん実感無かったけど……今の話の()らしかたってシュウさんに似てたかもしれない。
 そんな事を頭の片隅で考えながら、あたしはリズさんに自分のレベルを言う。
「あたしのレベルは81で、お兄ちゃんのレベルが84です」
「……は? えっと、シリカ……もう一回言ってくれる?」
 あたしとシュウさんのレベルを聞いたリズさんは、さっきまで話を逸らしたことで頭が回らなくなっていたのか半分ほど(うわ)の空だったけど、急に真顔に戻って聞き返してきた。

「あたしが81で、お兄ちゃんが84です……もしかして、平均に届いてませんでしたか?」
「いや、3人の時の平均は72だからギリギリ大丈夫だけど……。あたしが聞き直したのは、シリカたちのレベルが予想以上に高かったからよ!」
「そうなんですか? でも、あたしたちにこのお願いを
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