第66話 =リクヤVSサウス=
[5/5]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
見たあの火の玉と同じくらい、避けながら進む。
「…せぃ!!」
「させるかっ!!」
どうやら囮だったらしく、相手もこちらに向かって近づき斬り上げを放ってくるのを右で押さえつけ、左で胸元を狙う。それは弾き返され、数度の打ち合いの後、盾を動かしたので防御されるかと思ったが盾の動きは途中で止まり持っている左腕をスパンと斬り裂いた。
「……くぅっ……あそこでキャリバーンをねじ込んでくるなんてね……」
「どうする?その盾ないんじゃもう…」
「なめないでよね…一応防具の性能関係無しにサラマンダーの将軍の補佐役にいるんだから……」
「…俺としては降参してくれた方がうれしいというか…」
知り合いを斬るのは嫌だし女性も嫌だし…の二重にかかっているので……。
「しないよ」
ですよね、と心の中で呟く。美菜実は負けず嫌いというか往生際が悪いというか、そういう人なのでうすうすは思っていた。
「…………」
「…………ぜぁ!!」
数秒、沈黙に包まれたがそれを破ったのは俺、飛びかかり右を振るう。それをサウスは片手のみで受けるが筋力値が圧倒的に違うためか鍔迫り合いをする時間も無く長剣が弾かれる。
「きゃっ!!」
「まだだ!!」
そこに入り込み、回転しながら確実に刃を当てていき、一閃して後ろにつく。
「っ…!?」
「…祓砕斬・十臥!!」
「キャアアァァ!!」
両方を逆手に持ち替え、十字に斬り裂く。秘奥義…まぁエフェクトは出ないから真似だけど…。そして攻撃を喰らったサウスは
叫び声とともにその体を小さな炎へと姿を変える。それと同時に俺の目の前に【You Win!】の光の文字が現れる。
「…勝った………」
思わず呟き、下へ行こうとしたがリメインライトとなったサウスをそのままにしておくわけにもいかないので軽く手で包んでから下降することにした。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ