第66話 =リクヤVSサウス=
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のは悪いと思ってる…でも」
「それほど、ユカさんが大事…なんだね」
その言葉に小さく頷く。お互いに戦意喪失…で戦闘終了かなと思ったがそんなことは無く目の前のサラマンダーは改めて剣と伝説級の盾を構えた。
「でも…美菜実としてのわたしは陸也君を助けてあげたいけどサウスとしてのわたしはあなたを倒さなきゃいけない」
「…マジ?」
「うん、マジ。隠し事されてたっていうのもちょっとムカつくしね…。練習やらないって言った時も理由全然言ってくれなかったし」
ニコニコと笑いながら怖いことを言う人だなこの人は…。だが、中途半端で終わるのも俺は嫌なので決着をつけるのには同感なのでサウスに苦笑いしながらウィンドウを操作し両手に装備している拳装備を外し、もう1つの武器を開いている左手に装備する。すると、左手に剣がオブジェクト化された。
「……懐かしいな、この剣も」
その剣は最後の戦いのとき、キリトに渡した両手剣キャリバーン。あのときに文字化けしているものは全て消去しヴォルトの初期にしたはずなのだがユイ曰く、共通するデータだからなんやかんやらしい。…ユイの説明は途中から、というか結構序盤で頭痛くなって聞き流してたけど…。
「かたっぽ違うけど……双・大剣士リクヤ、飛ばしていきますか!」
再度翅を震わせて、特攻を仕掛ける。左を前に突き出す形『ダブル・サーキュラー』の逆の構えだ。サウスはそれを盾で防ぐが、今度は先ほどの違和感は発生せずに押し切り盾を上へと弾き上げる。
「…くっ」
がら空きとなったわき腹に太刀をつきたてようとするが険しい顔をしたサウスの長剣で起動をずらされ掠る程度になった。でも初めてダメージを与えることが出来た。そして攻撃はまだまだ終わらず、キャリバーンで斬り上げその間に戻した太刀で斬り下ろす。テイルズでは多くが特技に分類されている技『虎牙破斬』。このおかげでさらにHPを削ることに成功した。
「……まさか、君も伝説級武具持ってるなんてね……本当にALO初心者?」
一瞬の隙を突かれ、距離をとったサウスが口を開く。
「一応、な。…それよりも伝説級って……この武器がか?」
「聖剣キャリバーン…魔剣グラムの同等の強さを持つ両手剣。エクストラスキルはエフェクトキラー」
「なるほどね…そのスキルがその盾の効果を殺したってわけか…」
まさかそんな驚きなスキルがこの剣に隠されていたとは…SAOのときはそんなもの考えたことすらなかったからな…もともとALOで新たに設定されたシステムかもしれないけど。
「……ドロート!!」
「おっと!」
どうやらリーファ並の高速詠唱らしく詠唱が聞こえたかと思ったらいくつも火球を出現させこちらへ飛ばしてくる。だが、速さはそれほど無くルグルーで
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