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IS インフィニット・ストラトス〜転生者の想いは復讐とともに…………〜
number-37 one's condition and uneasiness
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シールド。
それを食い破るように打ち消したあの攻撃。
そこまで聞くと、千冬は何かを確信したようだった。


「おそらく『ジェノサイド』という攻撃だろう。以前私も戦った時も同じような攻撃をしてきた。それで、縦、横、どちらに振った?」
「…………縦です」


ここで一つ間を開けた千冬。
楯無がセシリアとラウラに顔を向けると、二人とも顔は千冬を見ていた。
楯無もそれに従って千冬を見る。


「あの攻撃は、横に振ると、振った範囲に斬撃が飛び、爆発を起こす。縦に振ると、斬撃の威力、爆発の威力がすべてあの一撃に込められるのだ。デュノアは、それにクラスター爆弾に詰められていた火薬の爆発の威力も上乗せされているが。やけどは爆弾が爆発した時に、体に縦に奔っていたという裂傷は夜神鳥による攻撃だ」


そこまであの攻撃に詳しい千冬でも一夏の単一能力に類似していたことは分からないそうだ。だが、予想は立てられるそうだ。
おそらくISの単一能力によるものだろうということだ。


そこまで聞いて改めて楯無は麗矢との差を実感した。
今戦ったら負けることは目に見えている。


「……麗矢はあちら側についたのでしょうか?」
「それは分からない。だが、あいつに私は依頼をしていたんだ」


千冬が麗矢にした依頼。
『織斑一夏の護衛』それを学園を卒業するまで頼んだのだ。
だが、麗矢はそれ以前に『織斑一夏の暗殺、または誘拐』を受けていた。
そして、麗矢は後者を取った。


麗矢はご丁寧に理事長に退学届を出していた。
理事長がそれを受理をしたかは分からない。
だが、完全に麗矢は学園とのつながりを切った。
麗矢は敵。
織斑一夏の命を狙うもの。
そして、楯無やセシリア、ラウラは学園所属。一夏を守るために動かなければならない。


三人はこれが意味することを分かっていた。
恋をした人と命がけの戦いをしなければならないことを。


動揺を隠せない三人を尻目に千冬は一人、頭を抱えたくなっていた。
シャルロットは重体。
生きていようが、死んでいようがフランスとの関係は悪くなる。
原因をすべて麗矢一人に押し付けるしかない。


しかし、一夏にどう言えば良いのか。
やはり正直にシャルロットの身に起きたことを言うしかない。
問題が山積みだ。



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