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【完結】剣製の魔法少女戦記
第二章 A's編
第五十一話    『交渉』
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の覚醒と共に内からはやての目を覚ます為に呼びかける手はずになっています」
「そんな事が…」
「他にもそれがもし失敗しても次なる手も考えていますけどそれが今のところ一番の可能性です。
それでグレアム提督。あなたに聞きます。これは分の悪い賭けだという事を百も承知で私に協力する気はありませんか?」
「それは…」
「断っても結構です。その時は私達だけで計画を実行するまでですから。
でも、はやてを救いたいと少しでも思っているのなら…協力してください」

そう言って私は手を差し出す。
この手を握れば協力関係になるという証になる。

「…その前に一つ聞いていいかな?」
「なんですか?」
「本当に彼女を救ってくれるのか…?」

その真髄な眼差しを私は覚悟の目で返す。
グレアム提督は「そうか…」と一言呟き、私の差し出した手を力強く握った。

「………ご協力感謝します。必ずはやてを救う事を約束します」
「頼めた義理ではないがお願いする」
「わかりました」

グレアム提督の表情にはもう悲壮感はなかった。
代わりに力強い闘士を感じたくらいだ。
これが提督の地位にまで上り詰めた人の覚悟か。
それに報えるように頑張ろう。
それから闇の書完成までのプロセスを計画した。
闇の書の完成までは計画通りはやての心を闇に叩き落とす事になってしまうけどそれも承知で私は計画を立てた。
そしてあらかた話し終えて今回はお開きになった。
それと忘れそうだったけどロッテさんの傷を治すために家に置いてあるゲイ・ボウを魔力に返しておいた。
そして部屋を出る間際、グレアム提督はうっすらと目に涙を浮かべて「ありがとう…」と私に言った。
そして地球に帰る道を歩いているとフィアが話しかけてきた。

「お姉様。救えるといいですね…」
「ええ。必ず救ってみせるわ」

そう決意し私は気合を入れ直した。



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