原作前に小学校に入ろう
何でソレがあるッッッ!?
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第三十一話 何でソレがあるッッッ!?
「みんな、お待た・・・せ?」
僕が美愛を背負って部屋に入ると・・・。
『あははははははっ!』
なぜかみんな大爆笑だった。
え、ナニコレ?
「ふぁ・・・?」
「あ、美愛起きた?なら降りて」
「ぁ・・・ぃ」
で、
「お前らは何を見てんだ?」
気になったので隙間から覗いてみると・・・。
「? ・・・っ!?何でソレがあるッッッ!?」
みんなが床に広げて見ていたのは、僕のアルバム全集だった。
「ぷくく・・・この三歳のが特に笑えるぞ、みんな」
さ、三歳・・・?
それに写っている僕は、母親と美愛に言われて何故か着てしまった、
【僕の女装写真】が入っている奴だった。
「やめろぉぉぉぉぉぉぉ!」
その日、僕は思いました。
絶対にアルバムは封印しよう、と・・・。
「さてお前ら。いい加減カエレ」
今はもう六時。
一年生が外にいていい時間を余裕で超えていた。
「あ、陽龍」
「どうした、慎吾?」
「この写真もらっていいか?」
慎吾が持っている写真は、僕が学校に入る数日前に着せられたゴスロリ服の写真だった。
「イイワケナイダロバカナノカ?」
とりあえず慎吾はガムテープで両手両足貼り付けておいた。
「え?何でガムテあんの?つーかいつ出した?」
それは気にしちゃいけないお約束。
「ってか早く帰れよお前ら」
「ふむ、確かに陽龍の言うとおりね。じゃあみんな、各自家に帰るわよ」
『はーい』
あぁ、やっと静かな時間が・・・。
「え、帰っちゃうの?今日のご飯もおにぃなんだけど」
『食べて行くついでに泊まってくっ!』
・・・手に入らなかった。
な〜に余計なこと吹き込んでんだぁ・・・。
「そんなわけでよろしく、おにぃ♪」
コイツ殴りたい・・・。
「さて、なにか食べたいものは?」
「ハンバーグ」
「肉ない」
「オムレツ」
「卵足りない」
「ラーメン」
「麺がない」
「うどん」
「麺がないって言ってるよね?」
「チャーハン」
『それだっ!』
んー、チャーハンか・・・。
「全員胡椒ってだいじょう・・・ぶ、だね」
一度みんなの方を向いていると、全力で顔を前後にしているのが目に入った。
どんだけー。
「じゃあ、ぱっぱと作るから、美愛と雑談でもしてて」
『はーい』
「いただきます」
僕が最初に言うと、それに続いてほかのみんなも「いただきます」と言った。
え、ご飯作ってない?
作ってますよ?そこが描写されないだけで。
「はぅーー!おいしぃよぅーーー!」
「何ソレ怖いわ」
美愛の言葉に軽く
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