暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンラインーツインズー
SAO編−白百合の刃−
SAO34-それぞれの一日
[8/11]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
その変化に対応するには、わたし達も変わらないといけないのよ。わたしも、ヒースクリフも、キリトも、キリカも、ドウセツも…………貴女自身も」
「副団長……」
「さて、本題に入りましょうか」
「今のが本題っぽい気がするのですが……」
「いいの、いいのよ。帰ったらキリトと一緒に悩んで考えて、答えを出して変えていければいいんだから」

 人はそう簡単に綺麗さっぱりと変えることなど不可能だ。だからこそ確かな時間を使ってでも良い意味で変えていければいいのよ。それはわたしの願いであり、見て見たい景色。次会う時が楽しみなのは、その人の成長した姿が綺麗だからなのよ。

「まったく……良い意味で変わっても、副団長はいつも通りな気がしますね」
「そうかもね」
「それで……わたしを招いた理由はなんですか?」
「それはね……」

 ……実はナリヤにもルージュにもアスナの用件を教えたら仰天したのよね。そうなるとアスナはどんな反応するのかしらね。多分、アスナも驚愕するんだろうけど、まぁいいわ。
 わたしは正直な気持ちを込めてアスナに相談をする。

「実はこの後ね、ヒースクリフとデートなんだけど、素敵な場所とか知っているかな?」
「団長とデー…………え?」
「だから」

 わたしはわざとらしく、何度も口にして伝える。

「ヒースクリフとデートよ、デート。フフッ、初めてヒースクリフとデートするから、どこか素敵な場所教えてくれるかな?」
「…………」
「ヒースクリフとデート」
「……え、ええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!?」

 鳩が豆鉄砲を食ったような顔をして数秒後、アスナはその言葉を理解して予想通り仰天した。
 言ったでしょ? 彼、お茶目なところあるってさ。デートをお願いすれば、してくれるような人でもあるのよ。

「だ、だだだ団長と、ふ、ふく、副団長って、そ、そんな関係だったんですか!?」
「どうかしらね」

 動揺して慌てふためくアスナをわたしはちょっといじわるして見たくなった。
 今日も楽しめる一日になりそうだわ。できれば、わたしもずっとこんな一日が続けば良いと思うんだけどね…………流石にそれは難しいね。
 だったら、今日を楽しみましょう。ヒースクリフとのデートも楽しみだけどね。



「いらっしゃいませ!」
「……すみません、誰ですか?」
「それどういう意味よ!」

 私は何週間ぶりに四十八層『リンダース』にある『リズベット武具店』へやってきた。中に入ると、そこは最大級の営業スマイルで出迎えたリズは私の一言で怪訝な顔になった。

「言葉の意味よ。私の知っているリズはうあおーうあおーって誤った狂喜乱舞するような人なのよ」
「あたしを狂人だと確定するな! それにどちらかというと、ドウセ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ