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【完結】剣製の魔法少女戦記
第二章 A's編
第五十話      『見えてきた光』
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「…アーチャー。あなたもいてよかったわ」
「私ははやてを守ると誓っているからな」
「そう。やっぱりあなたは“私”なのね、アーチャー。いえ、衛宮士郎」
「お前こそな。シホ・E・シュバインオーグ…いや、衛宮士郎」

シャマルは「え? え?」と戸惑っている。見回してみれば全員困惑の表情をしていた。

「アーチャー…。お前、記憶を取り戻していたのか?」
「ああ。言わなかった事を謝罪しよう。この通り記憶はすべて取り戻した。シホ・E・シュバインオーグとの戦いでね」
「本当なのか…? それよりアーチャーはともかくシュバインオーグが衛宮士郎というのはどういうことだ?」
「それはね…?」

私はこの世界に来る前の経緯を簡単に説明した。
本当の私の姿は衛宮士郎だが今はイリヤの体を素体にした人形に乗り移った事を。
そして魂が女性に塗り替えられ完全に女性になってしまった事を。
さらに世界を越える際に私と士郎の魂が分離してしまって、士郎の魂が鷹へと姿を変えて私達の世界の使い魔状態になっているという事を。

「そんな事が…。だがそれで納得した。子供であるのにその技術はありえないと常々思っていたからな」
「どうして魂が二つに分かれたのか以外はこれが真実よ」
「そうなのか。アーチャー? いや、士郎でいいのか?」
「ああ、シグナム。私とシホ・E・シュバインオーグの記憶は同質のものだという事が分かった時にすべて思い出した」

それで守護騎士達は全員驚いた顔をしていた。

「でも、士郎が実体のない使い魔化している状態である意味助かったわ」
「…どういう意味だ? 私はこれでかなり苦労しているのだぞ?」
「はやてを助ける手助けが出来るからよ」
『なっ!?』

それで全員声を上げる。

「それは、一体…?」
「その前に話しておくわ。新たに判明した闇の書…いえ、正式名称『夜天の魔導書』の今の現状を…」

それから私はフィアに教えてもらった情報をシグナム達に伝える。
話をしだしていく内にしだいに全員の顔色が険しくなっていく。
そしてすべて話し終えると、

「ばかな…!」
「そんな…」
「それじゃはやてを助ける事ができない…!」
「どうすればいいのだ…」

守護騎士達は一様に落ち込んでいるようだ。
でもまだ解決策を伝えていない。

「だから私なりに解決案があるというのよ。士郎が協力してくれれば救える倍率はかなり上がるわ」
「教えてくれ。私に出来る事ならばなんでもしよう」
「士郎…。そんな自身を犠牲にするような言い方はやめて。イリヤとの自身を大切にし幸せを探すという約束を破りたいの?
それに私達はもう『全てを救う正義の味方』じゃなくて『大切な者達を護れる正義の味方』でしょ? だから私達が犠牲になるなんてやり方は
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