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SAOもう一人の聖騎士
追想〜領主達の真意〜

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「領主直々の召還?」

アルンでいつも通りプレイしていたら急に顔も知らない影妖精に呼び止められ、あまつさえ今すぐ影妖精のホームタウン<シャンバラ>に来いとのお達しだ。(どうやら、俺の他にもキリト、アスナ、クライン、リリーナなど、トッププレイヤー達がどんどん各種族のホームタウンに召還させられているらしい)この時期には大きなイベントも無いし・・・・・・・・何があると言うのだろうか?

「相変わらず食えないな・・・・・・・あいつは」

全てを見透かした様に笑う領主の顔を思い出して、俺とキリトは同時に苦笑した。

ドドン!と言った効果音がよく似合うピラミッド。しかしエジプトにあるような洗練された滑らかな形ではなく、マヤにあるような石を積み上げたタイプのやつだ。相変わらず領主の趣味(ついでに意地)の悪さがうかがえるデザインである。

「ってまぁ、あいつがこの街を作った訳じゃあないけどな・・・・・・・」

などとぼやいていると領主の自室についてしまった。仕方がない、覚悟を決めよう。改めて苦笑して、扉を開く。そこにいたのは、高級な椅子と机を机の上に足を乗せる不良座りで台無しにしている、広鍔帽子をかぶった男だった。シンプルだが高級感溢れる椅子と机・・・・・・・は良いだろう。少なくともこの椅子達やこれを作った職人プレイヤーの方々は一切悪くない。裁かれるのはこの不良領主一人で十分である。

「おいこらクソッタレ、どんな用事で呼び出しやがった」

影妖精領主、ヒューイック。隠蔽と幻惑を駆使し、ありとあらゆる暗器を操る超一流の暗殺者だ。本人曰く、『システムで保護されていない場所なら何処にでも忍び込める』。特徴は、『威厳が小数点以下』。

「確かにな・・・・・・・てか、帰って良いか?」

キリトも困惑中だ。そんな俺達をヒューイックはあっさりと無視して、

「いや実はさぁ、次のアップデートで新しいダンジョンが出るらしいんだよな。つー訳で、まずはお前らに特攻してこい」

最初、、言われたら意味が分からなかった。そのあと、呆然と俺を見上げるキリトと目が合う。そして・・・・・・・・

「「ええええええええええええ!」」

二人仲良く一緒に絶叫した。
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