暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第51話 油断大敵……分かっていたのに
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し飛ばす事で、証拠隠滅を図るのが目的ですね。死体を持ち帰るのも不自然ですし、残骸を回収されると2人の生存がばれてしまいますから。それに王族のふりをしておけば、余計な追及を避けられます」
私が笑顔でそう言うと、マチルダさんがガックリと項垂れました。
でも、それだけが理由じゃないんですよね。レコンキスタが革命を成功させアルビオン王家を殲滅できたのは、ロマリアの不介入(事実上の黙認)が最大の原因と私は考えています。王家が全滅すれば、4の4が永久に失われるのにも関わらずです。オリヴァー・クロムウェルが虚無と言う情報もありましたが、ロマリアが偽物と気付かないはずがありません。
……ならば何故静観したのでしょうか?
そこで私が出した答えが、虚無の担い手の炙り出しです。国を存亡の危機に追い込めば、虚無の担い手が出て来ると判断したのでしょう。しかし最後まで担い手が現れる事無く、王家が滅びてしまったと言う訳です。如何してそんな愚かな判断をしたのかと言うと、大隆起が近いのに“アルビオンの担い手の存在を、確認出来ないので焦った”事が原因と私は考えています。
そこで“虚無魔法エクスプロージョン《爆発》を使う人間の情報”があれば、如何なるでしょう?
そう。ロマリアの早期介入によるレコンキスタの壊滅が見込めるのです。もちろん油断は出来ません。ロマリアが介入できなかったのは、下心だけでなくレコンキスタの肥大化と侵攻が早過ぎたのも理由だからです。
そして最後の理由は“マギ商会が注視していたのは、エルフでは無く隠されたアルビオン王族”と、誤認させる事です。後にロマリアに“詳しい話を聞かせろ”と言われても、ブノワを匿ってしまえばいくらでも誤魔化せます。
一方心配なのが、ロマリアが強気になり聖戦を発動される事ですが、それも問題無いでしょう。4の4の事を公表すれば、聖戦発動を止められるからです。そうなるとロマリアは“担い手を出せ”と迫るでしょうが、実在しないのでアルビオン王国は応え様がありません。確固とした証拠もないので、ロマリアが何と言っても問題無いでしょう。
「爆弾スキルニルなんて……」
マチルダさんがぼやきますが、そんな事言われても困ります。マリヴォンヌに依頼して作ってもらった特製ですよ。動かない上に目玉が飛び出るほど値段が高くて、使い捨てだけど。……改めて考えると、使えないマジックアイテムを作らせてしまいました。
おっと。雑念が入りました。
「まあ、それに関しては如何でも良いでしょう。他に質問がありますか?」
それよりもマチルダさんには、王家に必要以上に恨みを持ってほしくないです。変にレコンキスタに共感されても困りますし、ここは思考誘導しておいた方が良いでしょう。
「無いなら、現状につ
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