暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第51話 油断大敵……分かっていたのに
[11/18]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
れませんが、事実上のリスク増加は殆ど無いと言って良いでしょう。確かにティファニア嬢を領地に受け入れる事はリスクになりますが、既に数人のエルフが居るので今更ですから」
驚いていますね。まあ、当然と言えば当然ですが。そして小声で少し相談すると、マチルダさんが答えを言って来ました。
「済まないが、少し考えさせておくれ」
まあ、すぐには答えが出ないでしょうね。
「良いでしょう。私は今夜シティオブサウスゴータに宿を取り、明日早朝に風竜で領へ帰還します。それまでに答えが出ないなら、後の事はマギ商会サウスゴータ支部長のブノワに引き継ぎますので、以後はそちらにお願いします」
とりあえず緊急性が高い話はこれで終わりですね。後は宿で2人にユックリ話し合ってもらえば良いです。ここでようやく肩の荷が下りました。先程3つの大まかな選択肢を提示しましたが、事実上最後の選択肢一択の状態だからです。
その理由は、モード大公邸襲撃にあります。モード大公もエルフであるシャジャルを妾にした事が、どれだけ危険な事であるか分かっていました。それはマギ商会の調査でも明らかですし、マチルダさんも重々承知しているでしょう。その為シャジャルやティファニアの事は、本当に信頼できる者以外には極秘となっていました。
そんな中で起きたモード大公邸の襲撃です。
数が多いとは言えメイジですらない傭兵達が、突然エルフが目の前に現れて対応できるでしょうか? 答えは否です。混乱し壊走する事になるでしょう。しかし現実には冷静に対処されてしまいました。……これは事前にシャジャルの存在と護衛の内訳が、敵に漏れていたとしか考えられません。
そして誰が敵に情報を漏らしたのか? ……と言う訳です。
「次の質問があるんだけど良いかい?」
「ええ。かまいませんよ」
「ずっと気になっていたんだけど、何で髪が金髪なんだい。ドリュアス家は黒髪で有名だろう」
「髪色は変装の為に染めています。黒髪と言うだけで、ドリュアス家が特定されかねませんから。爆風でフードがめくれた時は、変装をしていて心底良かったと思いましたよ」
今は黒髪の貴族=ドリュアス家と言う認識がありますからね。マチルダさんも納得して頷いてくれました。と言っても、実は髪を見せたのは故意だったりします。これで一見関係ないドリュアス家が、もっと関係なくなります。
「それだけじゃ無いでしょう。それで次の質問は?」
「あの魔法は何なんだい?」
「あれは魔法じゃありませんよ。スキルニルに大量の爆薬を仕込んで、タイミング良く爆発させただけです」
おお。あいた口が塞がらないとはこの事か? 2人そろって面白い顔をしています。
「な なんで?」
「
死体
(
スキルニル
)
を消
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ