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IS インフィニット・ストラトス〜転生者の想いは復讐とともに…………〜
number-36 serious condition
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麗矢は足元に転がっていたクラスター爆弾をシャルロットのもとへ投げた。
あの細い腕のどこにあんな力があるか不思議でしょうがない。
しかし、直接矛先が向いているシャルロットはそんなことを気にしている暇はない。


「…………アクティベート」


いつの間にか右手に持っていた無骨なブレード。
それが麗矢が何か呟くと、青い刃が長く伸びた。
それを上に持っていき、一瞬で振り下ろす。
刃がシャルロットと弾頭に向かう。
避けようとするが、それよりも先に弾頭を縦に真っ二つに斬った。
しかも、その時に摩擦で火花が起こり、中にあった火薬に引火。
シャルロットを中心として、轟音とともに爆発した。


楯無とラウラは咄嗟にISを展開して、驚愕の事実を知り、いまだに呆然としているセシリアを庇っていた。
麗矢はただ立っている。爆風に髪が勢いよく靡くが麗矢自身は動くことはなかった。


少しすると風は止む。だが、上空に高く上がった黒煙は消えずに漂う。
黒煙が太陽を覆って光が少なくなった。
それでも地上に光は届く。


麗矢は無傷で同じところに同じように立っている。
楯無とラウラは少し黒くなっているが、怪我はない。
セシリアも我を取り戻して身の安全を守る。
だが、爆心に一番近かったシャルロットはどうか。


煙がはれてきた。
あれだけの爆発、やはりただで済まない。
あおむけで倒れている。
とっさの判断でシールドを張ったようだが、それを打ち破り、本体へ直接ダメージが行ったようだ。
装甲は黒ずみ、ひびが入っている。おそらく機体ダメージレベルC以上のはずだ。
シャルロット本人も無事で済まずに、熱傷と裂傷。
麗矢の一撃を無抵抗でくらっている。体に縦に走る赤い線。
意識も失った。出血もひどい。


「ど、どうしてこんなことを!?」


セシリアが麗矢に聞く。
ラウラはシャルロットのもとへ駆け寄り、状態のほどを確認している。
楯無は先ほどの麗矢の行動で明確に敵と判断した。


「別に、殺されそうになったからやっただけ」


まるでそこに石があったから蹴ったというような軽さで先ほどの行動をした言わんばかりの態度でセシリアに言った。
セシリアは麗矢の答えに唖然とするが、麗矢はお構いなしに話を続ける。


「……話したいことがあったけど、もういいか。まあ頑張ってくれ」
「――――待ってっ!」


踵を返して去ろうとする麗矢を楯無が引き留めた。
楯無はISを解除することなく麗矢に近づく。二人の間の距離はおおよそ10メートルぐらいである。
そして麗矢は楯無が話し出す前に話し始めた。


「俺は、お前の気持ちは分かっている。だが、それに答えることはできない。もう敵同士なのだからな
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