速さと力の勝負
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幾つか出てくる。
「さあ、お前に送るプレゼントだ」
そう言って一つの柱を殴って壊すと持ち上げ空を飛んでいるバルダに向けて投げ飛ばす。
「ちょ、ゲツガさん!それはありえないっしょ!!」
バルダは慌てたようにそう言ってから、柱を避ける。ゲツガは近くにある柱を一つ一つ壊すとその柱をバルダに向けて投げ飛ばす。
「ちょっと、いい加減にしてくださいよ!!そんなん食らったら僕終わりじゃ……ってあれいない?」
さっきまで投げていたゲツガを見失ったバルダはあたりを捜索し始める。だが、ゲツガを見つけることができない。
ゲツガは自分で投げた柱のバルダからは死角になる部分に引っ付いていた。そしてゲツガはバルダの近くまで来ると柱を殴って破壊する。驚いてその方向を向くバルダは岩の破片を避けるように飛ぼうとしたがゲツガはそれを捕まえる。
「捕まえたぜ、おチビさん……」
「クソ!!離せ!!」
そう言って短剣を腕に刺してくる。そのせいでHPが減らされイエローにまで行くが空いている腕でその短剣を掴んで砕いた。
「なっ!!嘘でしょ!?」
「肉を切らせて骨を絶つ、ってやつだ。じゃあ、終いにしようか、サラマンダーのチビ」
そう言ってゲツガは拳を構えて顔面を思いきり殴った。HPは急激に減ってゼロになると炎となってその場に留まった。それを掴むとキリトの方を見る。キリトの方もちょうどゲツガと同時に終わったようだ。ゲツガはキリトの近くに飛んでいく。
「お疲れ、キリト」
「お前もだろ」
「そうだな」
拳を打ち付けると周りからドッと歓声が沸く。
「見事、見事!!」
「すごーい!ナイスファイトだヨ!」
「すげーぞ!お前等!!」
「いい勝負だったぞ!!」
シルフ、ケットシーだけではなくサラマンダーも叫んで先ほどのバトルを褒め称えていた。ゲツガは苦笑してからキリトの方を見るキリトも苦笑してからいつも通りの飄々した態度に戻り右手を上げた。
「や、どーもどーも!」
ゲツガも苦笑して拳を上げた。そして、リーファの方を向いてキリトが叫ぶ。
「誰かこの二人の蘇生を頼む!」
「解った」
そう言うとシルフの髪の長い和服を着た女性が叫び、こちらの方に飛んでくる。ふわふわと漂うユージーンとゲツガが持っていたリメインライトの傍らまで飛んでくるとスペルワードの詠唱を開始する。
やがて、女性の手に青い炎が迸り、二つの赤い炎を包み込んだ。複雑な立法魔法陣が現れその中央で二つの残り火は徐々に人の形を取り戻していく。そして閃光とともに二人は身体が戻る。そのまま五人は無言のまま、台地へと降りる。しばらくの静寂。
「……見事な腕だな。俺が今まで見たなかで最強
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