みつけた
[8]前話 [1]後書き [2]次話
死にかけた日から数日、俺の前には巨大扉ーすなわちボス部屋の扉があった。
「じゃあ、一旦街に帰ろ」
隣に立つナギサがそんな事を言った気がする。
「見つけた」
思わずそう呟いた。
ここ数日考え続けた意味のある死に方
それが、今目の前にある
「ナギサ、ここにいて、なるたけ情報を持ち帰ってくれ」
「えっ?」
驚くナギサに構わず中に入る。
もちろん簡単に死ぬつもりはない
勝率もある
ただそれは限りなくゼロに近い。
それでも、今後の攻略に少しでも役立てるのであれば。奴等もきっと許してくれるのではないか。
そんな事を考える俺の前に、巨大ローブー<The Soul Hunter>、紛れもないボスが出現する。
「ちょっと、ザインー!?」
ちゃんと観とけよ。無駄死にはしたくないしな。
キシェェェッ!死神が叫びとともに大鎌を振りあげた。
たかが十分でこれか。
死神の三段HPは一段目の五分の一も削れていない
対する俺のバーは、赤。
そもそもボス戦は六人パーティー×8の48人レイドで挑むのが基本だ
一人などもっての他。
まぁ、ある程度情報も集まったろ。
扉の前にいるはずのナギサに、後は頼む、と念じる。
魂を狩る一撃が迫まっていた。
[8]前話 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ