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IS インフィニット・ストラトス〜転生者の想いは復讐とともに…………〜
number-35 whereabouts
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はただ単に場所を示しているだけで、それだけなのだろう。
虚に頼んで日本近海の地図を持て来るように言う。
疑問に思われながらも指示に従って地図を持ってきてくれた。
楯無はすぐさま開いて目的の場所――――東経141度、北緯25度を探す。
麗矢が示したところは東京都に属する小さな島々がある。
代表的なものと言ったら、八丈島や小笠原諸島あたりだろう。
「ここだ……」
楯無は見つけた目的の場所を。
小笠原諸島に属する島。だが、有名どころではなく少しマイナーな島である。
しかし、戦争ものの映画にこの島を中心としたものがあった。
この前、その映画が流れていたがよく見ていない。
麗矢のもとへ行こうとするが、あの辺りは火山列島である。
危険が伴う。
だが、楯無は躊躇うことはなかった。
「……私、これから出かけるから。集会、お願いね」
「! いきなり何を――――」
楯無は虚の言葉を最後まで聞くことはなく、あっという間に生徒会室を出ていった。
一人残された虚は額に手を当てて、ため息をついた。
これからのことを考えると虚は少し憂鬱になってくる。
でも、もう慣れてしまった。
楯無の突発的な行動は今に始まったことではないのだから――――
◯
楯無は校舎から出て、走っていた。
ふと前の方に見慣れた後ろ姿が見えた。金髪の髪と銀髪の髪、駆け抜けているため、風になびいている。
セシリアとラウラだ。
「あなたたちも麗矢から手紙をもらったの?」
「ええ、そうですわ」
「そうだ」
「行先は分かっているのかしら?」
楯無は二人に聞いた。
セシリアが答えると思いきや、意外にもラウラが答えた。
「愚問だ。それよりもさっさと行くぞ」
二人と一人は合流した。
三人は教師に無断でISを展開する。
楯無が先行してセシリアとラウラが並行する。
目指すべき場所はみんな分かっている。だからこそ学園を抜け出したのだ。
後で千冬からの説教が待っているかもしれないが、今は考えない。
恋は思案の外という言葉を知っているだろうか。恋する人の気持ちや行動は常識や理性では割り切れないという意である。
まるで今の三人のようだ。普通では無断先行などしない。
よこしまなことは全く考えることはしない。ただ、麗矢のことだけを考えて飛んでいく。
――――目的地【硫黄島】へと。
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