第二幕その二
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君に祝福を贈りたい、ようやく見つけ出した君に対して」
それで歌は終わった。レスコーは最後まで聞いて拍手をした。
「お見事です」
歌手と演奏者達に対して言う。
「有り難うございます」
「中々いいでしょ」
「そうだね。だがマノン」
ここでレスコーは妹に注意してきた。
「拍手をしないのかい?よかったじゃないか」
「それでも何回か聴いているから」
彼女は退屈そうな様子でそう述べてきた。
「今更」
「やれやれ」
妹のその言葉を聞いて溜息をつく。
「困ったものだ」
「いいことはわかっているけれど」
「退屈なのかい?」
「そうなの」
目を落として言う。
「やっぱり彼が」
「わかった」
仕方なさそうにそれに応えた。
「今彼が何処にいるかわかっているから。少し待っていてくれ」
「彼を呼んでくれるの?」
「そうさ」
彼は答える。
「だから少し待っていてくれ。いいね」
「ええ」
レスコーは去った。すると入れ替わりのようにジェロントがやって来た。歌手や演奏者達はそのままに今度は何か口煩そうな者達を連れて来ていた。
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