十六話〜尋問という名の出来レース〜
[2/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
話で秋山は告げると、唐突に鼻で笑ってきた。
……訂正。こいつ、転生者かどうかを判別する特典を持ってやがる。完全に俺が転生者であることを分かった上で尋ねてきやがった。出来レースかよ。
(……それで、なんの用だ。転生者だからって俺に話しかけても何の得にもならないだろう)
(ふふん……聖祥四大女神の私から話しかけられただけでも光栄だと思いなさい)
(性格は悪いけどな)
俺はあまり詳しくは知らないのだがこの学年男子全員にどの女子が可愛いかというアンケート調査を女子達には気づかれないようにしていた男子がいた。
そしてその結果ダントツで票が多かったのが高町なのは、アリサ・バニングス、月村すずか、秋山仄夏の四人だったのだ。
アンケートの結果を見た男子の誰かが【聖祥四大女神】だと言い出し、それが急速に学年中を広まったため、その四人をまとめて呼ぶ時にはそう呼ぶのが男子の大半の中で当たり前のようになっている。
そこから発展してそれぞれにファンクラブが立ち上げられているのだから始末におえない。
まあ、男子がそれだけ騒いでいるのだから女子にも広まっているのは必然というわけなのだ。
(うるさいわ。今すぐあなた程度ならすぐに殺してあげてもいいのだけれど……私が殺したことがばれても都合が悪いから今は見逃してあげるわ)
(……それで、一体何をしに来たんだ)
(……ああ! そうそう。すっかり忘れてたわ。あなた、私のすずかにその汚らわしい手で触れたそうじゃない。それにあなた程度が私のすずかに強制的に会話させていたですって? ……次こんなことをしたら殺してあげるから、気をつけなさい)
そう念話で告げたすぐ後に、隣のクラスから凄まじい怒声が聞こえてきたと思ったら、秋山はぱっと顔を明るくさせて、ダッシュで自分の教室へと戻って行った。
その後、しばらくするとまたも念話がやってきた。
(邦介、助けてくれ)
(突然何だよ。いきなり念話をしてきて。俺は昼飯を食うのに忙しいんだが)
秋山が来て昼飯が食えなかったのだ。
……確かについさっき隣の教室からバニングスの怒鳴り声が聞こえてきたけども。
蒼也がテストでバニングスに勝ったとかそんな感じか?
(高町なのはとアリサ・バニングスが喧嘩した。しかも今回は中々長引きそうな雰囲気をしている)
(そうか……まあ、頑張れ。っていうかそれは原作にあった流れなのか? 思い出せそうで思い出せないんだけど)
こういう事がなんとなく原作にあったよなあ。って感じはあるのに何に関係したのかは全く思い出せない。アニメは流し見してたのか。俺。
(邦介はここの流れを覚えてないのか。……まあいい。バニングスが高町なのはに宝石集めで疲れている所を見られて、何故理由を教えないのか、ということで怒っているん
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ