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東方守勢録
第七話
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間に外来人が二名います」

「外来人が?」

「はい。一人は紫さんが外の世界から連れてきた少年。もう一人は革命軍に反感を覚え、軍を脱退し私たちに協力するようになった青年です」

「……ほう、つまりその革命軍にいた青年なら早苗の場所が分かるというわけだな?」

「場所が分からなくても、いくつかの場所に絞り込むことができます。そうすれば行動しやすくなります」

「なるほど……」


ようやく考えるしぐさを始めた神奈子。それを見て文は軽く安心した。


「いいんじゃないかな神奈子?そうすれば」

「……そうだな。なら少しの間まっておこう。だが、あまりにも遅い場合は…」

「わかっています」

「ならかまわないさ。なるべく早くな」


なんとか二人を引き留めることができ、軽く安堵のため息を漏らした文。だが、約束をしてしまった以上すぐに行動を始めないといけない。情報もある程度得ることができそろそろ潮時だろうと考えた文は、永遠亭に引き返すことにした。


「では、そろそろ戻らないといけませんので……椛!もう大丈夫ですか!?」

「あ……はい!こっちはもう大丈夫です!」

「じゃあ行きますよ!」

「わかりました!!」


二人は、軽い笑みを見せながらこっちをみるはたてや、手を振りながら見送る諏訪子・横目でこっちを見ながらも見送ろうとしている神奈子に見守られながら、守矢神社を後にした。





数分後 紅魔館


「まあ、そんなことがあったわけですよ」

「へぇ……」


守矢神社を後にしてすぐ、文はにとり特性の携帯もどきを使って俊司と連絡を取っていた。


「それで、俊司さんはなにか進展はありましたか?」

「今は紅魔館にいるんだけど、レミリアさん達と今後の対策について話をしていたところ」

「そうですか」

「まあ、こっちはこっちで進展してる感じだけどね」

「ならよかったです。では、あまり遅くならないうちに戻ろうと思いますので、今はきりますね。あとでいろいろ教えてください。では」

「ああ」


俊司は携帯を切るとポケットに入れ、咲夜がいれてくれた紅茶をぐっと飲み干した。


「向こうもなにかあったのね」

「はい。これから永遠亭に戻って情報をまとめる予定です」

「そう。まあ、なにかあったらいつでも来なさい。できることなら力になるわ」

「ありがとうございます。妖夢・鈴仙行こう」

「はい」

「わかりました」


そう言って三人は図書館を後にしようとしていた。





同時刻 紅魔館 門前



「スゥ……」


咲夜が帰ってきて安心しきっていたのか、美鈴は寝息をたてな
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