第七話
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のもとに近寄って行った。
「東風谷早苗さんは現在革命軍に手を貸していると思われます」
「早苗が!?なんでそんなこと」
「最初はお二人のどちらか、あるいは二人とも革命軍に捕えられてしまい、仕方なく協力をしているのだと思っていました。ですが、現にお二人はここにいらっしゃいます」
「あたりまえだ。あのような者どもに、私たち神が負けるわけがないだろう?」
「とは言っても、けっこう危なかったんだけどね」
「……余計なことを言うな諏訪子」
「話を戻しましょう。ここまで来たならば考えられるのは一つです」
文はそう言うと、一息ついて自分の推測を口にした。
「おそらくですが、東風谷早苗さんは騙されたまま革命軍に悪用されているのだと思います」
「……なるほど、私と諏訪子が捕まってるから、殺されたくなければ協力しろと早苗に言ってるというわけか……」
「私の推測なので定かではないですが、お二人がここにいらっしゃることを考えると、可能性は高いかと」
「早苗は素直でいい子だしね〜。私らのことを考えると手も足も出なくなるのは目に見えてるからね〜」
「そうだな……諏訪子」
「あ〜やっぱり……わかった」
文の推測を聞き終えると、神奈子と諏訪子はその場を後にしようとする。
何か嫌な予感がする。文は何となくわかっていたが、二人を引き留めれないかと問いかけ始めた。
「どこに……行くのですか?」
「きまってるさ……早苗を助けに行く」
「たった……二人で?無茶しないでくださいよ!早苗さんが捕えられてる場所もわからないうえ……戦力差では確実にこちらが不利で……」
「二人でもできることはある。なら天狗、お前もくるか?」
「それは……」
返答できず言葉を詰まらせる文。それを見た神奈子は、はあと溜息をはいて再び歩き出す。
このままでは二人が革命軍に捕まることが見えてる。あせりでぐちゃぐちゃになりそうな思考をなんとか落ち着かせながら、文は一か八かの賭けに踏み切った。
「……わかりました」
「……わかったとはなんだい?」
「少し時間を下さい。早苗さんがいる場所を突き止めて見せます」
「……それで?そのあとはどうする?」
「私たちも救出に向かいます」
「そうか……だが、情報がほとんど無い状態でどうやって早苗を探すと言うんだい?」
「……はい。私は情報をもっていません……ですが、知ってる人がいる可能性はあります」
「……ほう」
文は今自分が伝えることができる情報を頭の中で整理し、二人を止める答えを導き出していく。
そして、たどりついた情報は外来人の二人の話だった。
「私たちの仲
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