暁 〜小説投稿サイト〜
神葬世界×ゴスペル・デイ
第一物語・後半-日来独立編-
第二十三章 変化の始まり《3》
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がっていくのを見た。
『予定の高さに達したと判断出来ます。続きまして、日来の各区域は隣り合った区域と距離を取るべく横移動致します』
 映画面映る何一つ表情を変えない“日来”が口を開いた。
 この言葉の後に、各区域は上昇を止めて隣り合った区域から離れるように横へと低速で移動した。
 今度は景色が横へと流れる。
 盆地の穴を覆うような、そんな風にも見える。
 巨影を地上に映し、区域と区域の間を徐々に広げていく。
 その幅は百数メートル。近くにあった区域が今では小さく見える。
 “日来”は息を吸うように肩を上げて、
『横幅十分に確保したと判断出来ます。それでは皆様、これより日来は航空船へと変形を行います。変形時には激しい揺れや大きな音が発生すると判断出来ますので、皆様ご迷惑をお掛けます』
 深く一礼し、
『変形にはそう時間が掛からないと判断出来ます。が、黄森の介入次第では若干の誤差が生じると判断出来ますのでお許し下さい』
 今度は軽く一礼。
 動きが停止した区域は、次のステップへと移るときを今か今かと加速機を噴かせている。
 だからと、“日来”は次のステップへと移行させる。
『では、皆様安全第一でお願い致します』
 真っ直ぐに向けた視線をそのままに、
『総員、変形を開始して下さい』
『『――了解』』
 機械人形は返事をしながらも、手を休めることなく素早く動かす。
 加速機が唸るなか、巨大な区域は変形を開始した。
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