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ソードアート・オンライン 〜無刀の冒険者〜
SAO編
episode3 夜の会話ととあるフラグと
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て、みんなを助けられるんだ、って」

 その目が、すっと細くなる。
 いつもの笑顔が、急に大人びたようになって、不意に心臓がドクンと鳴る。

 「シド。行ってきなよ。やっぱりこのゲームの醍醐味は、ボス戦だと思う。いっぱい頑張って、いろんなことしてさ。それをいろいろ話して聞かせてよっ。わたしは、ちゃんと待ってるからさ」

 そういって、いつもの幼い笑顔に戻って、にぱ、と笑う。
 その笑顔が、なんだかくすぐったくて。

 「……なんかそれ、俺の死亡フラグっぽいよなー、なんか」
 「なっ!? それはちょっとおねーさん傷つきますよっ!? 結構渾身のいい話だったのにっ! っていうかそれはちょっと笑えないよっ!?」

 だから俺は、そんなふざけた言葉しか返せなかった。



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