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ファイアーエムブレム〜ユグドラル動乱時代に転生〜
第十六話
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って使ったことは無かったしなぁ。圧倒的な身体能力で相手が反応出来る前に斬る、そんな感じだったし。
全身示源流?叩きつけて剣が割れることは多かったなとか、いまではだいぶうっすらとなった記憶が呼び起こされた。
今の俺はこの世界の普通の人と比べて規格外のような力なんて無いし、赤ちゃんからゆっくりやりなおしじゃなかったら昔の体の動きをしようとして体が追いつかず酷い有様だったろうなとか思っていた。




 「ふん。レンスターの小僧がこんなところでなにをしている。傷薬でも作ってろ」
レイニーさんと訓練をしていたら来ましたよ、いやなワカメもといトラバント。

「はい、殿下の仰る通りにします。失礼します」
面倒なので俺はさっさと退散しようとしたのだが

「あいかわらずイヤな男だねぇ、トラバント。ミュアハ王子、アンタも尻尾巻いて逃げないでタマにはアイツにガツンと言ってやんなよ」

レイニーさんはトラバントが嫌いなんだなっ……ってかメンチ切ってるよw
トラバントと喧嘩するのは損だがレイニーさんに軽く見られるのも嫌だしと悩んだが、あとでトラバントを油断させるためにもガマンガマン。

「わたしだって自分の家に余所の子供がやってきて好き勝手やっていたら気分が悪いです。レイニーさんのお気持ちは嬉しいですがここは殿下の言う通りに。」

お辞儀して俺はその場をあとにした。
その時、フン!と鼻を鳴らす音がしたけれど、これはトラバントと思わせて実は付き人ってパターンだろうと思い振り返りもしなかった。

クズ貴族だとこういう時に従者を殴って憂さを晴らすんだが、俺は絶対にそんなことをしない。
というわけでレンナートさんも連れてトラキアの城下街へと出かけました。
もちろんレイニーさんも一緒です。



「王子の故郷、レンスターだっけ?に比べたらシケた街なんだろうけどさ、アタシらにはこれで精いっぱいでねっ」
歩きながら両手を広げて伸びをするレイニーさんは欠伸を噛み殺していた。

「レンスターだと住んでる人の身分とかで差別とかあるけれど、ここはみんな仲良さそうでいいなって思いますよ」
街のいいことを言うとレイニーさんもまんざらじゃ無さそうな顔をしている。
何の気なしに露店を見てみると…ちょっとヤバイ、アレが売ってる!
硝石じゃん!あれはやばい…誰もアレの製法に気が付きませんように…
染料として売ってると露店の人が喋ったが俺は肥料として試してみたいなんて嘘を言ってレイニーさんに怪しまれないくらいの量を買った。
そういや南トラキアは結構乾燥しているからな……自然に結晶するところがあってもおかしくないな。

「オレはアレが無いのがいいすね、街に住める人に制限かかってるせいか頭上が安心だ」
レンナートさんの一言に俺が思わず笑ってし
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