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IS―事務員ですが、何か?―
スピンオフ 綾瀬由紀の日常
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初めまして、綾瀬由紀です。Archiveというケーキ店を営んでいます。

そして、私には大切な恋人がいます。二人の恋敵から二人と争い、時には一緒に遊んで泣いて、そして、たくさん馬鹿をした。

たくさんたくさん、いろんなことをして、そして、蓮に告白をして、そして付き合い始めた。それがつい二か月前。

世界で初めての男性操縦者が現れて、蓮はいつも忙しそうにしています。毎日毎日蓮から愚痴のメールが届きます。いつも私は優しく返します。それが私の夜の日常。

それ以外はというと

「すみませーん、ショートケーキ二つお願いします」

「こっちはモンブランをとフルーツタルトをお願いします!」

「マカロン10個ください」

「はい、少々お待ちください」

私は笑顔で準備する。これが私の日常です。





「終わった―」

今日の営業ももうすぐ終わりになる頃、その時丁度ある人が店に来ました。

「お邪魔するぞ」

来たのは銀髪をストレートにした美人。高校時代から交流のある親友にして恋敵。

「いらっしゃい、クリス。そして久しぶり」

そう、現在世界の歌姫と呼ばれるクリス・ファーチュナでした。

「ああ久しぶりだ。まだ店空いてるか?」

「まだ空いてるよ。それで、どうしてここに?連絡をしてくれてたらお茶でも用意したのに」

そういうとクリスはちょっと笑っていいました。

「ちょっと驚かせたかったのと、ケーキ買いたくてな」

「変わってないね。仕事はどうしたの?毎日世界中を飛び回ってるみたいだけど」

毎日世界を飛び回って忙しそうにしてるクリスだからそう長くは入れないと思うんだけど。

「ああ、それなんだけどな、実は一か月ほど休みになったんだ」

休み?忙しいクリスが?

「本当なの?じゃあしばらくは会えるの?」

「ああ。あたしだって休みたいからな。流石に一年休みなしで働いてたからいい加減に休ませてほしかったのさ」

どれだけ過密スケジュールをこなしてたの?

「ずっと忙しそうだったもんね。今度久しぶりに遊びに行っていい?家変わってないんでしょ?」

クリスが住んでいたのはみどり奏という民宿でとても雰囲気のいい場所だ。

「あー、実はその、みどり奏って管理人さんがなくなっちゃって、つぶれちゃったんだよ」

バツが悪そうに顔を背けて頭をかくクリス。

いつも思ってるけど、所々有れてた時期の癖が残ってるんだよね。

「そうだったんだ…。じゃあ今どこに住んでるの?クリス、ものすごい忙しそうにしてたからそれなりの家に住んでるんでしょ?」

昔見たくお金がないということはないからどんな家に住んでるか非常に気になる。

「え!?いや、その…」

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