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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 召喚士の軌跡
第13話 復活? ですよ?
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十六夜達がサウザンドアイズ2105380外門支店へと行っている間のお話

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修也は耀の手を借りて再び工房にあるベッドの前へとたどり着いた

「あーわりい、春日部」

「ううん、修也がこうなったのは私のせいだから当然」

「いや、そういう意味じゃなくて…」

その時、修也の体から力が抜ける

「え? わわわ」

そして、耀は修也を支えきれなくなり

ドサ

ベッドに押し倒されるようにして倒れた

「ちょ…修也!?」

耀は顔を赤くさせながら言う

「わりい、血流しすぎて貧血だわ」

そう言って修也は気絶した

血を流しすぎた。この言葉に耀の脳裏に地だまりの中に倒れていた修也の姿が浮かぶ

思い返せば修也は耀を庇って傷を負った
耀たちの下にガルドを行かせまいとして左腕を失った

その全ての元凶が自分であると耀は思う

耀は傷にさわらないようにとゆっくりと
修也から抜け出し、修也をベッドに寝かせる

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翌朝

「あれ…ここは」

「お、眠り姫のお目覚めだ」

頭上から聞こえた修也の声にガバッと耀は起きる
その時、ハラリと毛布が落ちた

「え…これって」

「あー、俺が起きたときにお前がそばで寝てたから毛布をかけさせてもらった」

「もしかして…見た?」

耀は修也に向かって若干顔を赤らめながら聞く

「何を?」

「私の寝顔」

「ご馳走様でした」

刹那、耀の平手が修也の左頬に命中した

「グボオ!」

修也は顔面からベッドの上に叩きつけられる

「ちょ…怪我人にビンタはきついだろ」

修也はまだキスのことを根に持っているのかと思いながら右手で左頬を押さえながら涙目で訴える
耀はつんとそっぽを向く
その時、ドアをノックする音が聞こえた

「春日部さん、入っていいかしら」

声の主は飛鳥だ
耀は「どうぞ」と言う

「おお、飛鳥か」

飛鳥は包帯を持って工房の中に入る

「具合はどう? あら、きれいな紅葉ね」 

飛鳥はクスクスと笑いながら言う

「ほっとけ」

「黒ウサギから包帯を預かってきたんだけど」

「私がやる」

聞くや否や耀が飛鳥の元に駆け寄り、その手から包帯を掠め取り、修也を見据えて言う

「修也、包帯かえるから服脱いで」

「いや、片手しかないから無理だから、絶対傷に触るから」

「じゃあ、脱がす」

耀はそう宣言して修也の服を脱がしにかかる

「ちょ…っ春日部
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