暁 〜小説投稿サイト〜
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GGO編ーファントム・バレット編ー
46.銃の世界
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、少女は頷く。

「シュウの姿はほとんど変わらないな。違うのは、髪型くらいだな」

と少女は....じゃなくてキリトは笑いながら、俺はどんな感じ?、と聞いてくる。

俺は無言で出てきたばかりのドームを指差す。ドームの外壁はミラーガラスとなっているため容姿を確認するには充分だ。

キリトはゆっくりとドームに近づき、ドームの前で止まり愕然とした表情で眼を見開いている。

「な......なんだこりゃ!?」

(そうでしょうね.......自分の姿が少女.....しかも普通に可愛い少女の姿だったらそんな声も出るでしょうね。........もう、なんていうか御愁傷様です.......)

一応俺の姿も確認する。
逆立った黒髪、いつもの俺の顔.......ほとんどかわりばえのしない容姿。BFOの世界に行った時も俺の容姿はほとんど変わらずほとんどが髪型が変わるだけだ。

「おおっ、お姉さん運がいいね!」

背後から声が聞こえ振り返ると男がキリトに話しかけている。

「そのアバター、F1300番系でしょ!め〜〜ったに出ないんだよ、そのタイプ。どう、今ならまだ始めたばっかだろうしさあ、アカウントごと売らない?二メガクレジット出すよ!」

キリトは慌てて自分の胸部をまさぐり、自分が男であることを確認すると男の顔を見て肩をすくめながら答えた。

「あー.......、悪いけど俺、男なんだ」

すると男はしばし絶句したあとすごい勢いでまくし立てはじめる。

「じゃ、じゃあ.......それM9000番系かい!?す、すごいな、それなら四、いや五メガ出す。売、売ってくれ、ぜひ売ってくれ!!」

「えーと.....これ、初期キャラがじゃなくて、コンバートなんだ。ちょっと金には替えられない、悪いね」

「そ......そうか......」

男は残念そうな顔をする。

「噂じゃ、その手のレアアバターはコンバート前のアカウントを使い込んでるほど出易いらしいんだよね。参考までに、前のアカのプレイ時間を教えてくれないかな?」

「へ?ぷ、プレイ時間?」

キリトは考え込む。

てか、今思ったけどキリトのアバターがこの男の話を聞く限りかなりのレアなアバターでプレイ時間が多ければ出易いってことは、俺は運が悪かったってことか?

(そう考えてみると少しショックだな)

「ええと......いちま.......い、いや、一年くらいだよ。だからやっぱり偶然じゃないかな」

一瞬こいつ一万って言おうとしただろう.......

「うーん、そうか.....。ま、気が変わったら連絡してくれ」

男はそう言うと、透明なカード状のアイテムをキリトに押し付け立ち去って行った。そのアイテムは光を出し消えていった。
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