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ソードアート・オンライン 守り抜く双・大剣士
第65話 =蝶の谷の動乱=
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討ち死にか、どっちかだと思うよ」

前者はともかく、後者はやらせるつもりはまったく無いが…と、考えているその時。

「あっ、プレイヤー反応です!」

ユイが唐突に叫ぶ。

「前方に大集団――69人、これが恐らくサラマンダーの強襲部隊です!さらにその向こう側に14人、シルフおよびケットシーの会議出席者と予想します。双方が接触するまであと50秒です!」

ユイの言葉が終わると同時に視界を遮っていた雲が晴れて目の前がクリアになる。その視界に入ってきたのは5人ずつ、楔形のフォーメーションで密集し飛行している戦闘機のような無数の黒い影、翅はクリアレッドということは間違いなくサラマンダーだろう。さらにその向こう、白いテーブルらしきものとそのそばには座るためだろう、丸い椅子も見える。その椅子に座っている者たちは会話がそんなに楽しいのか今まさに迫ろうとしている脅威に気付くことはなかった。

「――間に合わなかったね…」

必死で追いつこうとしている中、ポツリとリーファが言った。確かに、今からだと向こうに到着したとしても全員無事でン逃げ切れる余裕は無い。

「ありがとう、リクヤ君、キリト君…」

そういいながら不意に俺の手を握ってくるリーファ。

「短い間だったけど楽しかった。このまま君たちは世界樹に行って……ここからはシルフ族の問題だから…」

そういい、ダイブに入ろうと翅をたたむリーファの右手を握り返す。

「そう言われても俺たちここからアルンまでの道のりも判らないし……それに」

「ここで逃げ出すのは性分じゃないんでね」

「そゆこと」

キリトとともに笑顔でそういい、キリトがユイをしまうのを確認するとこれでもか、というくらいに翅を震わせて加速する。
…最近、一気にスピード上げること多くないか…などと思うもそれは仕方が無い、と割り切ろう。

「…で、キリト。なんかいい感じの嘘、思いついた?」

「一応、な。お前のことも言うから合わせろよ」

「了解っ!」

頷き向こうを見ると、やっと接近に気付いたのか全員が立ち上がり銀色に光る剣を抜いている。だがそれはサラマンダー軍の数の多さを見れば無駄な行為、その銀色があまりにもろいものに見えた。そんな様子の中、サラマンダーの指揮官らしきプレイヤーがさっと手を上げ、振り下ろそうとしたその瞬間…

ズドォォォォンッッ!!!…と何かが爆発したような音と巨大な砂煙を巻き起こし集団の中間の空き地へと地面へと着陸する。その光景はリーファ曰く、漆黒の隕石と紫電の光に見えたらしい。

「……(痛くないけど…痛ってぇ…)」

キリトは昨日、塔にぶつかった経験があるためなのかなんてことない表情をしてるが音がすさまじかったため反射的に顔をゆがめかけてしまう。それも土
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