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俺はシカマルの兄だったようです
十一章
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悠太SIDE

あの後すぐに俺達は山の中でかくれんぼを始めた

まぁ一応犯罪者?の雑用係みたいなのしてたから気配の消し方や

見抜き方ぐらいは分かるから探すのも隠れるのも簡単なんだけど・・・

キバが鬼だとまったく持って意味をなさない

どんなに隠れても匂いですぐにばれる

今現在だって鬼のキバに見つからないように一番高い木の天辺にいる

「暇と言えば暇なんだがな・・・ちょっと探しに行ってみるか

影分身の術」

俺は俺1を作り出すとそいつを偵察に行かせた

俺は行かないのか?行くわけないだろめんどくさい

「昼寝でもするか・・・」

俺はこうして目を閉じた



「・・・・きみ・・よ・ぃ・・・」

誰かの声 途切れ途切れでよく聞こえない

段々と声が近づいてくる

「いつかき・・は・・・・」

大分はっきりと聞こえるようになった声

でもまだ声の主が思いだせない

誰だ 分からない

後少しで分かる

なのにでてこないのがもどかしい

次の声を待ってみる

すると一向に声が聞こえてこなくなった

「声が・・・聞こえない?幻聴だったのか?」

声を幻だと思ったその瞬間

後ろから腕を掴まれる

ふりはらおうとしてもほどけない

強く 強く握られた腕

そして俺がもがき苦しみ段々と意識が薄れる中で

あの声が

はっきりと聞こえた

「君は弱い このままだといつか君は・・・








全てを失いますよ」








俺はばっと起き上がる

まわりを見渡してみると不安そうに見つめる家族やナルト達の顔

「此処は・・・」

「奈良家です 倒れてる悠太さんを見つけて

サソリさんが運んでくれたんです」

「重かったんだから感謝しろ」

悪態をつきながらも肯定はしている

つまりは俺は軽く寝るつもりがあの夢にとりこまれて

木からおっこちたのか・・・

「悠太 大丈夫なの?頭まだ痛い?」

「あっあぁ平気だよ母さん 少し寝れば治る」

「そう なら皆も部屋を出ましょう」

「まだ気になるってばよ!」

「そうですね でも余り無理をさせても悪くなるだけです」

「また明日いらっしゃい きっとその頃には治ってるわ」

「・・・分かったってばよ!」

ナルトを言いくるめると母さん達は全員部屋を出て行った

人が居なくなったこの部屋は多分居間

和室特有の香りは心が落ち着く筈なのに

俺は未だに心臓の高鳴りと動悸がおさまらなかった

さっき聞いたあの声は幻聴じゃない

その証拠に掴まれた腕にはくっきりと後が残っていた

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