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【完結】剣製の魔法少女戦記
第二章 A's編
第四十六話    『守護騎士との出会いの話』
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だからな。
だから変わりに病院に連れて行ってもらって構わないか? 一応検査しないとはやての身が心配だ」
「承知した」
「君達の紹介や闇の書といったか?などの話などに関してははやてが起きている時にでも一緒にしてくれれば助かる」
「わかりました」
「了解した」
「……………」

そこで赤毛の少女が黙って睨みつけてくる。

「どうした…?」
「お前、なんか気に食わねぇ!」
「ほぅ、やるかね?」

そう言うとハンマーのような武器を取り出したので、私は空中に複数の剣を投影して構える。
しばらく膠着状態が続いていたが、

「やめんか馬鹿者」

ポニーテールの女性が赤毛の少女に拳骨を振り下ろしていた。

「いってぇ…なにすんだよ!」
「それはこちらの言葉だ。仮にも主の家族と名乗るものに矛を向けるとは何事だ」
「だけどよ…」
「ヴィータちゃん、ただ気に食わないからって手を出しちゃ駄目でしょ?」
「少しは落ち着け、ヴィータ」

どうやら一段落がついたようだ。
それで私は剣達を消した。

「ッ!」

だがそこで久方ぶりに魔術を行使したのが原因でその場で崩れ落ちてしまった。

「おい、どうした!?」
「…す、すまない。契約者がいないのでどうしても魔力を使う=身を削る行為になってしまうのだ」
「先にそれを言えよ!」
「先に仕掛けてきたのはお前だろうに…」
「うっ…!」

それでヴィータと呼ばれた少女は気まずそうな表情をする。
しかしいい加減気絶したはやてをどうにかしないとと思った私は話を再開して、

「それよりはやてを運ぶのを手伝ってくれ。病院は私が案内する。その…できれば名前を教えてくれれば助かる」
「そうだったな。私はヴォルケンリッターの将で『剣の騎士』である“シグナム”だ」
「…あたしは『鉄槌の騎士』の“ヴィータ”だ」
「私は『湖の騎士』の“シャマル”です」
「私は『盾の守護獣』、“ザフィーラ”だ」
「そうか。では私からも紹介したほうがいいな。記憶喪失で名は思い出せないが『錬鉄の魔術使い』、仮名で“アーチャー”だ。よろしく頼む」

それから病院まではやてを運び私が石田先生の肩に止まると、

「アーチャーくん、はやてちゃんを連れてきてくれてありがとう。でも、あの人達はどなたさんですか?」

いや、一応鳥の私に話しかけても話せるわけないだろう。
私はいつもはやてと共に病院まで来ているから怪しまれていないがヴォルケンリッターの一同は服装が統一した黒一色の服装なので怪しさ全開である。
どうしたものかと考えていたがそこではやてが目を覚ましてなにやらシグナムと念話かなにかで会話をしているようだ。
話がついたのかはやては口を開く。

「あー、石田先生。あの人達は私の親戚なん
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