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IS インフィニット・ストラトス〜転生者の想いは復讐とともに…………〜
number-33 menory
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いなくなった。自分が弱いから……
楯無は自分を責めるようになった。
更識の仕事に打ち込み、自分が強くなろうとした。
無理をして、怪我ばかりしていて。


だからかもしれない。
自分の妹、更識簪との仲が悪くなったのは。
簪の様子は簪の従者である布仏本音から聞いている。
元気そうで何よりだったが、姉である楯無との溝は大きいものだった。
自分に素直になれない。


      ◯


麗矢は楯無の顔を見ていた。
先ほどから涙が止まらない顔を。


どうして泣いているのだろうか。夢の中でも見られれば分かるが、そんなことは有り得ない。
麗矢は楯無の頭を優しく寄せて、胸に抱いた。
楯無の泣き顔を隠すように、落ち着かせるように。


気のせいかもしれないが、楯無の震えていた肩が治まっていた。


麗矢も眠りについた。


真っ暗な空に綺麗に星々が輝いて幻想的な空模様。
天の川も夏の大三角もはっきりと見えるとてもとても言葉では表せないほどのものだった。


翌朝早く起きることが出来なくて、様子を見に来た真耶に顔を真っ赤にされて気を失って倒れるのも、その騒ぎを聞きつけて生徒たちが医務室に押しかけてくるのも、千冬が楯無と麗矢を無理やり起こすのも、楯無の顔が真っ赤でしばらく麗矢と目を合わせることが出来なくなるのも別の話。





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