第105話:私たち、結婚します!(3)
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ィオのことを
2人の女性に紹介しているのか、俺たち2人の方を指す。
すると、なのはと2人の女性が俺たちの方に向かって
ゆっくりと歩いてくる。
3人の表情が見える距離まで近づいてくると、同時に話し声も聞こえてきた。
「ちょっと、なのは! いつの間に子供なんか産んだのよ!」
「アリサちゃん。さっきも言ったけど、ヴィヴィオは養子だから」
なのははアリサと呼ばれた金髪の女性がヒートアップしているのを
なだめるように話しかけている。
その隣では、黒髪の女性が穏やかな笑みを浮かべて2人の会話を聞いている。
やがて、3人が俺とヴィヴィオの前まで来て立ち止まる。
アリサと呼ばれる女性は俺を訝しげに見つめている。
一方、黒髪の女性は微笑を浮かべてヴィヴィオを見ていた。
なのはが2人の女性と俺とヴィヴィオの間に立ち、それぞれの方をちらと見ると
女性たちの方に向き直り、口を開いた。
「じゃあ、改めて紹介するね。こちらがゲオルグくん。私の同僚だよ。
で、この子がヴィヴィオ。私の養子なの」
そこで言葉を切ると、なのはがクルリと俺たちの方に振り返る。
「で、この2人が私の子供のころからの友達で、アリサちゃんと
すずかちゃんだよ」
なのはがそれぞれの紹介を終えて一歩下がると、すずかさんが
俺に向かって手を差し出してきた。
「月村すずかです。よろしくお願いしますね、ゲオルグさん」
優しげな笑みを浮かべるすずかさんの手を握る。
「こちらこそよろしくお願いします。ゲオルグ・シュミットです」
お互いに軽く頭を下げて手を離すと、俺はすずかさんの隣で
不機嫌そうに立っているアリサさんに向かって手を差し出した。
「アリサさんも、よろしくおねがいします」
「・・・アリサ・バニングスよ」
アリサさんは不機嫌な表情を崩すことなく、俺の手を握った。
そんなアリサさんに向かって、すずかさんが声をかける。
「アリサちゃん。ゲオルグさんはなのはちゃんの旦那さんになる人なんだよ。
仲良くしたほうがいいと思うな」
「判ってるわよ。別にゲオルグが気に入らないってわけじゃなくて、
なのはに結婚で先を越されたのが・・・ね」
アリサさんはそう言って軽く唇をかんだ。
すずかさんはそんなアリサさんの様子を見て、にっこりと笑う。
「その気持ちは判るよ、アリサちゃん。わたしもなのはちゃんに結婚で
先を越されるとは思ってなかったもの」
「でしょ!? まさかなのはに男ができるなんて思いもしなかったもん」
「ちょっと! 2人ともそんな風に思ってたの!?」
すずかさんとアリサさんの会話を黙って聞いていたなのはが、
不満そうに唇を尖らせて割り込んでいく。
「だって
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