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IS《インフィニット・ストラトス》‐砂色の想い‐
候補生のお仕事
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で顔を真っ赤にしてるんですか!? べべべ、別に私はそういうことではないんですよ!
 シャルンホルスト特務大尉は2人の姿を確認すると素早く立ち上がってそちらを向きました。

「ジェルミ少佐か。邪魔しないで頂きたいな」

「アホか。いきなり他国の代表候補を口説く奴がどこにいるんだよー、ったく」

 あ、そうですか。やっぱり口説かれていたんですよね。そうですよね。というより何で私?

「そこは抜かりない。既にラウラ嬢も口説いている。フられたがな」

「なお悪いっつうのに。勝手に手を出してみろ。国際問題に発展するぞ」

「そこは大丈夫だ。可愛いものは愛でる方でな。摘み取るのは私の望むところではない。まあ相手が望めば別だがな」

 そう言ってシャルンホルスト特務大尉が私に対してウィンクをしてきて……
 摘み取るって……うわ、顔が暑い! 今真っ赤なんじゃないですか!?
 えっと、つまりシャルンホルスト特務大尉はそっち系の人って言う解釈でいいんでしょうか。それで私はそのメガネに叶ったということ? 何が何でも逃げないといけない気がしてきましたよこれ!

「ふふ、やはり照れた顔も可愛いな」

「ふざけたこと言ってないでさっさと行くぞー」

「あ、あのジェルミ少佐? 特務大尉殿ですよ? 口調を何とかした方がいいのでは……」

 流石に不味いと思ったのかアーセナル代表候補生がジェルミ少佐を少し控えめに注意しました。

「ユリア。今目の前にいるのは自分の欲望に忠実なアホだ。特務大尉じゃない」

「え、えっとー……はあ、分かりました」

 な、納得しちゃった! それで良いんですかアーセナル代表候補生!

「ふむ、しかし今日はジェルミ少佐の言うとおり時間がないか。ではまたの機会に会おうカルラ嬢。ああ、私の方はいつでも待っているから気が向いたら今日の夜でも来るがいい。待っているぞ」

 そう言ってシャルンホルスト特務大尉は泊まっているホテルの名前と部屋番号をメモに書いて渡してきました。私は返事をすることも出来ずに受け取るしか出来ません。

「じゃなーカスト少尉。中々有意義な時間だったぞー。ふあ、ねむ」

「し、失礼します! わ! 少佐、寝ちゃダメですよ!」

 何故かいきなりフラフラして寝そうになるジェルミ少佐をアーセナル代表候補生が背中を押してエレベーターホールに押していきます。
 呆然として何も反応できない私を置いて3人はエレベーターで降りていきました。
 な、なんかすごい濃い面子だったー。

「全くあの馬鹿者が」

「お疲れ様ですわね。カルラさん?」

「あ、ラウラさん。セシリアさん」

 いつの間に来ていたのか私の横にはそれぞれの軍服を身に纏ったラウラさんとセシリアさんが立ってい
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