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IS《インフィニット・ストラトス》‐砂色の想い‐
候補生のお仕事
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ルド代表候補が私の言葉を先取りして言ってくれました。やっぱり『ストライク・ガンナー』を使ってる国として同じような装備の特徴は掴みやすいのでしょうね。

「はい。コールフィールド代表候補の仰る通りです。豪州は周囲を海で囲まれていますので障害物はあまりありませんし、どれだけ短時間に現場に駆けつけるかを目標としています」

「でも『リヴァイヴ』なら採用する余地があるのではなくて?」

 セシリアさんの言葉にジェルミ代表が同意します。

「そうだな。『リヴァイブ』やイタリア(ウチラ)の『テンペスタ』用に改良して別のパッケージとして検討することはできるんじゃないか?」

「特に我々(ドイツ)の土地柄、海よりは陸だからな。1つはあってもいいかもしれん」

 ラウラさんがその言葉に同意と取れる台詞を出してきました。結構高評価のようですね。ラウラさんとセシリアさんは実際に『スカイ・ルーラー』の威力を見ていますから。

「ただ第3世代用となるとやはり難しいか」

 そのラウラさんの言葉に隣に座っているシャルンホルスト特務大尉が少し異を唱えます。

「ですね。特に専用機やトライアル機体となるとそれこそ専門に作るしかありませんし……そういうことを頼めたりするのでしょうか?」

「そ、それに関しては私の方では何とも……開発局の方で聞いてみないと」

 シャルンホルスト特務大尉の意見を簡潔に纏めてコールフィールド代表候補が聞いてきます。
 と言われても私はこう答えるしかないわけでして。そもそもこういう商談みたいになるんでしたら私より父さんか母さんのほうが向いているんですよね。
 2人とも忙しいから来てない訳ですけど専門でもない私にそんなこと聞かれてもどう答えていいものやら。ウィルソン代表ならどう答えるんだろう。勉強不足を実感してしまいますね。

「そうですか。では後で尋ねてみましょう。」

「私としてはそろそろ『ディープ・ブルー』のお話に移りたいのですけど?」

「ふむ、水中用パッケージだったな」

 シャルンホルスト特務大尉がセシリアさんの言葉を続けました。
 ドイツからすればあまり海域と接していないので利用法は少ないでしょうし、ドイツは北方もEU加盟国ですからあまり配備する必要性はないんじゃないでしょうか。んーでも他国の牽制には必要だったりするんでしょうか?

「イギリスとイタリアじゃ結構重宝するんだ。これは結構聞いておきたいよな。なあユリア?」

「は、はい! そうですね! 非常に興味があります!」

 ジェルミ少佐の言葉に隣にいたアーセナル代表候補生が答えますが声が上ずっていますね。私以上に緊張してるんでしょうか先ほどから言葉を一言も喋っていませんし、少し緊張和らいだかも……

「いいだろう。好
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