―修学旅行 後編―
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私のモンスターがモンスターの効果の対象に選択された時、その効果モンスターを除外する!」
ニトロ・ウォリアーがダイナマイト・インパクトを発動した時、ニトロ・ウォリアーが鏡の中へ吸い込まれてそのまま除外されてしまう……くそ、油断した。
「……カードを一枚伏せ、ターンエンド」
「私のターン、ドロー!」
本体の美寿知のターンに移り、フィールド魔法《幽獄の時計塔》のカウントが更に進む。
「私は《魔鏡の式神−左京》を召喚! 効果により、右京を特殊召喚!」
一体のモンスターから、操っているプレイヤーと同じように鏡で分身して、鏡違いの式神が二体フィールドに現れる。
これで奴のフィールドには式神が五体にリバースカードが一枚で、対するこちらは、守備表示のマイフェイバリットカード《スピード・ウォリアー》と、俺のデッキには何の意味もなさないフィールド魔法《幽獄の時計塔》にエドのリバースカードが一枚で俺のリバースカードが二枚……しかも、どれもあの式神たちの総攻撃を防げるカードではない。
「バトル! 魔鏡の式神−左京で、スピード・ウォリアーに攻撃!」
一番攻撃力が低い式神の攻撃ではあったが、守備モンスターではない下級モンスターのスピード・ウォリアーには荷が重く、剣の斬撃により斬り伏せられてしまう。
「更に魔鏡の式神−右京で、そなたらにダイレクトアタック!」
手札の《速攻のかかし》の効果を発動! と言いたいところなのだが、俺の手札に残念ながら速攻のかかしはなく……いや、このエドのリバースカード……
「エドのリバースカード、オープン! 《エターナル・ドレッド》! 幽獄の時計塔のカウンターを二つ進める!」
幽獄の時計塔の頂上の時計の針が高速で動きだし、時計は再び12時を指してその鐘を鳴らした。
「それが何の意味がある! ダイレクトアタックのダメージを受けてもらうぞ!」
しかして美寿知の言葉は叶わず、魔鏡の式神−右京の攻撃が俺たちにダメージを与えることはなかった。
「《幽獄の時計塔》のエフェクト。時計が再び12時を指した時、僕たちは戦闘ダメージを受けない」
俺の横にいたエドが、自身のカードである《幽獄の時計塔》の効果を説明する……前の十代とのタッグデュエルの時にやられたのを思いだして助かった。
デッキからD−HEROの切り札となり得るモンスターを呼ぶ、後半部分の効果が印象的すぎて、前半部分の効果をつい忘れていたのは反省だ。
「……カードを一枚伏せ、ターンを終了する」
「僕のターン、ドロー」
《幽獄の時計塔》のおかげで戦闘ダメージは防げるとはいえ、そのままで勝てるわけがなく、もし俺のターンに破壊されてしまうことがあれば最悪の事態だ。
「《天使の施し》
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