―修学旅行 後編―
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美寿知が発動したカードの影響により、俺の目の前に五枚のカードが映し出される……墓地肥やしと手札交換を同時にこなせる、ある意味相手プレイヤーにとって苦渋の選択である。
映し出されたカードは《銀の式神―左京》、《銀の式神−右京》、《魔鏡の式神−那由多》、《魔鏡の式神−阿僧祗》、《闇の神−ダーク・ゴッド》……このことから、少なくとも本物の美寿知は【式神】デッキだと解る。
展開力に優れた《式神》とそのサポートカードを備えたカテゴリー……一番最後の《闇の神−ダーク・ゴッド》というのは知らなかったが、映し出されたカードの映像によると最上級モンスターであり、切り札クラスのカードであることは想像に難くない。
「俺は《闇の神−ダーク・ゴッド》を選択する」
主に墓地で効果が発動する《式神》たちを墓地に送りたくはないが、切り札クラスの最上級モンスターを墓地に落としてやる方が愚策。
そう結論づけた俺は、《式神》たちを墓地に落としてやる方を選んだ。
「そして、私は《銀の式神−右京》を召喚!」
銀の式神−右京
ATK800
DEF600
「右京が召喚・特殊召喚に成功した時、墓地の《銀の式神−左京》を特殊召喚出来る。守備表示で特殊召喚!」
銀の式神−左京
ATK600
DEF800
これこそが《式神》シリーズの厄介な効果であり、最大の長所でもある、召喚・特殊召喚時に対応する墓地の式神を特殊召喚出来る効果。
その分ステータスは低めではあるが、その展開力は《機械戦士》でも足元にも及ばない。
「更に《銀の十字路−ミラールート》を発動! 自分フィールド場の攻撃力1000以下のモンスター一体は、ダイレクトアタックが出来る! 《銀の式神−右京》でダイレクトアタック!」
魔法カードの効果によって現れた銀色の鏡張りの道を通り抜け、銀の式神−右京が小刀で俺を刺してきた。
「この程度……!」
遊矢&エドLP8000→7200
たかがライフの十分の一を削られた程度だ、まだまだ問題ではない。
「カードを一枚伏せ、ターンエンド」
「僕のターン、ドロー!」
今回は敵ではなくタッグパートナーであるエドのターンに移り、油断など微塵も無さそうにカードを引いた。
「《デステニー・ドロー》を発動し、セメタリーに一枚捨て二枚ドロー……そして、僕は《ガントレット・ウォリアー》をリリースし、《D−HERO ダブルガイ》をアドバンス召喚!」
D−HERO ダブルガイ
ATK1000
DEF1000
俺のガントレット・ウォリアーがリリースされ、代わりに英国紳士風の男がフィールドに召喚された。
「バトル! ダブルガイで《銀の式神−右京》に攻撃! デス・オーバーラップ!」
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