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【完結】剣製の魔法少女戦記
第二章 A's編
第四十五話    『シホの過去の話(後編)』
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てこの体は9歳が基準で作られた為に完全に私は精神と意識が9歳そのものになってしまったんです」
「なるほど…。それが今現在のシホさんを形作っているのですね」
「はい。だからこの体はあまり傷つけたくないんです。大切に扱っていかなきゃイリヤに対して失礼だから…。
あ、後これはお父さん達には伝えていない事なんだけど実はイリヤの魂はイリヤの魔術回路と融合していて緊急時の時のみ覚醒するというのが時の庭園で判明したんです」
『ええーっ!?』

驚いた。イリヤさんはてっきりもう死んだものかと思っていたのに形を変えてシホと一緒にずっといたんだ。
話によるとあの時、やっぱりシホの力だけじゃエクスカリバーの投影は不可能だったらしい。
その時にイリヤさんの意識が覚醒して全魔術回路を直結して魔力を大幅にアップしてどうにかエクスカリバーを投影したという。
全部話し終わったシホは少し遠慮がちに顔を少し背けながら、

「…お父さん達にはこんな私でも幸せを目指してもいいんだよ、と言われたから後ろ向きな気持ちはもうないけど、やっぱりこれだけは聞いておきたいの。
みんなはこの話を聞いて私を気持ち悪いと思わない? 私は様々な秘密の露呈を恐れてずっと元は男性だという事を隠して、騙して、欺いてきた。これは許されないことだわ…」
「そんなことないよ!」
「そうだよ、シホ! 誰だって秘密は持っているものなんだから!」

なのはとユーノが声を上げた。

「確かにシホの話す秘密は管理局には伝えられないからな」
「そうだよねー。きっと大事になること間違いないし」
「だからそう気を病まなくてもいいんですよ、シホさん」
「それにあたしらは以前のシホの事はこうして話で聞いた以外はほとんど何も知らないんだから遠慮なんてすることないよ」

クロノ、エイミィ、リンディ提督、アルフも言葉を発した。
だから私も、

「シホはシホだよ。私達の友達、シホ・E・シュバインオーグという可愛い女の子。それは変えようが無い事実だよ。だから胸をはって、堂々とすればいいんだよ」
「…うん。ありがとう、皆さん」
「よかったですね、お姉様…」

シホは俯きながら涙を一滴流した。



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