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IS インフィニット・ストラトス〜転生者の想いは復讐とともに…………〜
number-32 episode
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に考えたものではあるが気に入ってくれたようだ。
アルティメットのアルティを組み替えただけなのだが、《ルティア》になった。
良い名前を付けることが出来てほっとした麗矢は楯無の方を見た。
向かいの楯無と目が合う。
恥ずかしそうに目を逸らしてはいるが、顔まで背けられることはなかった。
千冬は束に再び問いかけた。
何故、麗矢はISを操縦、動かすことが出来るのか。
帰ってきた束の答えは意外なものだった。
「うーん、それを話すならまずれーくんのISのコアの説明からしないと。いい? ちーちゃん。
れーくんのISは私が作ったもの、それと同じようにコアも私が作った。その作ったコアが試作品、所謂プロトタイプってやつだね。そのコアはスペックを求めすぎて誰にも動かすことが出来なかった。ほら、あれだよ。ちーちゃんが一番最初に乗ったやつ」
「……ああ、あれか。確かに動かなかったな」
「でしょ? それでね、使うことなくずっとしまっておいたんだけど、ある日れーくんを拾ったんだ」
「……待て、拾ったとは一体どういうことだ」
束は口を開かなかった。
このことはれーくんから聞いてとしか言わなかった。
これはれーくんの過去だからと。
束は続ける。
「拾った時になんかこうピピーン!ってきたんだ。で、プロとコアに触れさせてみたら見事に動いたっていうわけ、分かった?」
「ああ。そして、改めてお前のいかれ度合いも知ったよ」
「あーっ! それはひどい!」
二人は笑いあう。
少しして束がでもと続ける。
「あの子だってれーくんのことが好きなんだよ。だって、最初にれーくんが乗ったときの同調率が90%近かったからね」
「そっ、それは言わない約束じゃろっ!!」
ごめんごめんと舌を出しながら謝る束。
ルティアは恥ずかしそうに顔を赤くして上体だけを起こしている麗矢の陰に隠れた。
それをため息つきながら見る千冬。
「ため息つくと幸せ逃げるよー?」
「誰のせいだ。誰の」
束の余計なひと言にいらっときた千冬は束の頭にアイアンクローを繰り出した。
痛い痛いと言いながら何とかして逃げようともがく束。
それを横目に麗矢は視線を窓の外に向けた。
同じように楯無も窓の外へ向ける。
命を懸けてまで戦った二人はもう仲が良かった。
……そういえば一夏は……?
見ると、鈴の機嫌取りを必死にしていた。
代償として@クルーズの季節限定パフェ占めて1500円を支払う羽目になっていたが、いい気味だった。
鈴は眩しい笑顔で笑っていた。
8月のこと。
暑さがどんどん増して夏本番。
そんな時期になっていた。
「…………楯無」
「……? どうしたの?」
「……悪かっ
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