暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 〜槍剣使いの能力共有〜
GGO編ーファントム・バレット編ー
45.依頼
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ないけど」

キリトがガンゲイルの説明をする。

「彼は、ガンゲイル・オンライン.......略称GGO中ではトップに位置するプレイヤーだったらしい。十月に行われた、最強者決定イベントで優勝したそうだ。キャラクター名は《ゼクシード》」

「死んだ時もそのGGOに?」

「いや、どうもそうではなかった。《MMOストリーム》というネット放送局の番組に、《ゼクシード》の再現アバターで出演中だったようだ」

「あれか......Mストの何かの回にゲストが落ちて中断したって話を聞いた気が.....」

「多分それだ。出演中に心臓発作を起こしたんだな。ログで、秒に至るまで時間が判っている。で、ここからは未確認情報なんだが.......ちょうど彼が発作で起こした時刻に、GGOの中で妙なことが有ったってブログに書いてるユーザーがいるんだ」

「「妙?」」

声を合わせ言う。

「MMOストリームはGGO内部でも中継されてるんだろう?」

「ああ。酒場とかで見られる」

「GGO世界の首都、《SBCグロッケン》という街のとある酒場でも放送されていた。で、問題の時刻ちょうどに、一人のプレイヤーがおかしな行動をしたらしい」

「おかしな行動?」

「なんでも、テレビに映っているゼクシード氏の映像に向かって、裁きを受けろ、死ね、等と叫んで銃を発射したということだ。それを見ていたプレイヤーの一人が、偶然音声ログを取っていて、それを動画サイトにアップした。ファイルには日本標準時のカウンターも記録されていてね......。ええと.......テレビへの銃撃があったのが、十一月九日午後十一時三十分二秒。茂村くんが番組出演中に突如消滅したのが、十一時三十分十五秒」

「.......偶然だろう」

「にしては時間が一致しすぎているな」

その後の話を聞くに他にもゼクシードのような事件が一件起きていたらしい。

変な行動を起こした起こしたプレイヤーの名前は《死銃》......《デス・ガン》

死銃の銃撃と二人の心臓発作の一致はただの偶然のなのか?
それが偶然じゃないとしたら..........

「ガンゲイル・オンラインにログインして、この《死銃》なる男と接触してくれないかな」

にっこりと、実に無邪気な笑顔で菊岡が笑う。

「接触、ねぇ?ハッキリ言ったらどうだ、菊岡サン。撃たれてこい、ってことだろう、その《死銃》に」

「いや、まあ、ハハハ」

「やだよ!何かあったらどうするんだよ。アンタが撃たれろ。心臓トマレ」

キリトが立ち上がろうとするが菊岡が袖を掴む。

「さっき、その可能性はないって合意に達したじゃないか、僕らは。それに、この《死銃》氏はターゲットにかなり厳密なこだわりがあるようだ
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