第四話
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訳が分からず呆然とする三人の元に近づいて行った
「俺達には別に仕事を用意してるって聞いたんですけど?」
「そうね……まあ、仕事といえば仕事かもしれないのだけど……」
「……つまりどういうことですか?」
「簡潔に説明するわね」
パチュリーが言うには、彼女達はこの大図書館にある本を使用して過去の異変について調べていたらしい。外来人の軍が過去に幻想郷を襲ってきたことはなかったのか、あったとしたら過去の人々はどうやってそれを阻止したのか、似たような異変は起きていなかったのかなど、多くの可能性を考えて調べ続けてきて約三ヶ月が経過していた。もちろん、収穫は0に等しかった。
レミリアが俊司たちをここに連れてきたのは、今の状況の確認と、外来人である俊司から情報をもらうためだろうとパチュリーは考えていた。
「つまり、外の情報を教えてほしいってことですか?」
「そう言うことになるわね」
「わかりました……わかる範囲と俺の推測でよかったら……」
「助かるわ。魔理沙・アリス、悪いけどあなた達は別の作業をしておいてちょうだい」
「え!?休憩じゃなかったのか!?」
「文句言わないの。わかったわ」
アリスはふてくされた魔理沙を無理やり引っ張りながら、山積みになった本の元に向かった。
「二人も話してる間はアリス達の手伝いをしてもらえるか?」
「わかりました」
妖夢と鈴仙も、俊司を残しアリス達の手伝いに向かった。
「さて、まずは今の状況を整理しましょう」
「そうね」
俊司は、今までやってきたことや、それで何を得たかを簡潔に分かりやすいように説明していった。
パチュリーもその内容を興味深く聞きとり、メモを加えながら整理していった。
「……以上ですね」
「結構状況が改善されてるのね。基地を落とすことができたのもそれのおかげかしら」
「どうですけね……で、次は俺の推測なんですが……」
「ええ……推測って……何の?」
「パチュリーさんは……なぜこの状況に陥ったと考えてますか?」
「それは……私たちの力不足でしょう」
「……それは違うと思います」
「どうして?」
パチュリーの問いかけにすぐにこたえようとした俊司だったが、よっぽど難しい内容なのか、軽く溜息をついて気持ちを落ち着かせてから口を開いた。
「力量については明らかにこっちが上です。それは今でも変わりません」
「じゃあ、何か別の原因があるというの?」
「はい。問題は彼らが外来人であるという点にあります」
「……というと?」
「外の世界には幻想郷の話をモチーフにしたゲームがあるんですよ。革命軍には俺の
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