暁 〜小説投稿サイト〜
東方守勢録
第四話
[2/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ムを構えた。


「うわ!ミニ八卦炉だ!初めて見た……」

「そんなこと言ってる場合じゃないですよ!魔理沙さん落ち着いて!」

「大丈夫大丈夫!すぐに助けてやるからな!」


魔理沙は二人の忠告に耳を傾けることなく魔力を込めていく。やがて八卦炉から大きな光る何かが少しずつ見え始めていた。

俊司はさすがにやばいと感じたのか、ポケットからある物を取り出し身構えた。


「それじゃあいくぜ!」



恋符『マスタースパーク』



魔理沙はためきった魔力を一気に放出し、巨大なエネルギーをまとった極太レーザーを発射した。


「へぇ〜あれがマスパか」

「俊司さん!よけないと」

「いや、これでいいよ」


そう言って俊司は持っていたスペルカードを発動させた。


変換『コンバートミラー』


発動と同時に大きな鏡が出現し、魔理沙のマスタースパークをとらえる。


「このまま押し切って……うわっ!?」


突如まぶしい光が鏡から放たれ辺りを埋め尽くす。そしてその光が止んだ時、残っていたのは魔理沙のマスタースパークではなく、俊司のコンバートミラーだった。


「なっ……なんで……当たった感覚もなかったのに……」

「コンバートミラーは盾じゃないからだよ。これは……」

「じゃあ次はこれだぜ!」


魔理沙は俊司の話を聞くことなく、また八卦炉をかまえて魔力を込め始めていた。


「だからちょっと待って!俺革命軍の人間じゃないから!」

「……は?」


必死に叫ぶ俊司の声をやっと聞きとったのか、魔理沙は魔力の込めるのをやめた。


「……どういうこと……なんだぜ?」

「どういうこと?じゃないでしょ魔理沙」


意味がわからず呆気にとられる魔理沙の背後から、二人の少女が現れた。


「だいたい革命軍が単体でここに入ってこれるわけないでしょう……なにか御用かしら?」

「レミリアさんに言われてここに行けと言われたものですから……」

「……でしょ?」

「……あはは……わっ……わるいわるい。外来人だったから敵だと思っちゃってさ……」

「気にしてないんでいいですよ。では本題に入る前に……」


そういって俊司は何もない方向に銃を向けた。


「なにしてるのあなた……」

「いや、まだスペルカードの発動終わってないんで」


魔理沙達が不審そうに見守る中、俊司は何食わぬ顔で引き金をひく。

すると、銃口から飛び出てきたのは弾丸ではなく魔理沙の『マスタースパーク』だった。


「ええ!?あれって私の……」

「さてと、じゃあ本題に入りますか」


俊司はまた何食わぬ顔で、
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ