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【完結】剣製の魔法少女戦記
第二章 A's編
第四十三話    『シホの過去の話(前編)』
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ら?」
「わかりました、母さん」
「了解です」
「それじゃシホさん。話を再開してもらっていいですか?」
「わ、わかりました…」

どちらも錬金術師の繋がりがある。これは何を意味しているのだろうか? 今はまだ答えは出せないけどきっとなにかある。そう直感が告げていた。
それはともかく私は話を再会した。

「それから切嗣に不出来ながらも魔術を習いながらも五年の月日が経過してある月夜の晩、私と切嗣は空の月を眺めていました。
その時には切嗣の姿はやせ細っていて死期も悟っていたのでしょう…私にある話をしてきました。
『子供の頃、正義の味方に憧れていた』と…。その時はまだ切嗣の言葉が理解できなったのか、でも怒りはあった。
だって、あの火災の中、私を助けてくれた切嗣こそが私にとって正義の味方だったのだから。
でも思えば切嗣の事を何も知らなかったガキの我儘だったんだろう。
でも、切嗣が正義の味方は期間限定だ、なんて言うから。『子どもの俺なら大丈夫だから、代わりになってやるよ』って言ってやりました。
そして『爺さんの夢は俺が形にしてやる』って、言おうとした。でも切嗣は、私が言い終わる前に『ああ、安心した』って笑いながら……眠った。
切嗣がそれで本当に救われたのか分からないけど、でもそこで私の夢は決まった瞬間だった。
がらんどうの私に『正義の味方』という理想が体に、心に染み込んだ」
「それは……………こういっちゃ悪いけど一種の呪いともいえないかな?」
「アルフ! シホに対して…」
「いえ。それはあながち間違っていないのよ」
『えっ?』

全員の疑問の声を聞き、だけど先に促していった。

「それから上達しない魔術を死にそうな思いで鍛錬して人助けもやっていきながら高校二年生になったある冬の事、私はまた巻き込まれた」
「まさか…」
「そう。第五次聖杯戦争に」



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