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IS インフィニット・ストラトス〜転生者の想いは復讐とともに…………〜
number-31 who is he?
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を開こうとする。
「待った、だよ。ちーちゃん」
誰も気づくことなく開け放たれた窓のサッシに座っていた束が待ったをかけた。
何もない所から驚いているが、千冬と麗矢は驚くことなかった。
千冬は気配を感じて、麗矢は束が光学迷彩を使っていたため、微妙に光が屈折していたことで気付いていた。
「れーくんがいっくんの命を狙ったのは本当だけど、目的があったんだよ」
「ほう、目的とな?」
「今はまだ言えないけどね」
次の瞬間千冬の右腕が閃き、束の頭に拳を振り下ろした。
ここでいつもならゴチンと殴られるのだが、今日は違っていた。
束の背中にあった四角い機械からコードみたいなものが伸びて、束の頭の上で交差千冬の拳から守った。
そのいつもと違うことに目を若干開き、驚きを見せるもすぐに戻った。
「私がここに来た目的は、れーくんのISにあるんだよ。れーくん」
束は麗矢の名前をあだ名で呼び、差し出された掌に麗矢は自身の待機モードになっているISを置いた。
受け取ったISをそのままに片手で空中にディスプレイを展開。次々と打ち込んでいく。
一分にも満たない時間で束は麗矢にISを返した。
束は満足そうに頷くと麗矢に言った。
「れーくん、ISのコア人格を呼び出してみて」
麗矢は言われるがままに呼び出そうとするが、呼び方が分からない。
仕方がなしになんとなくイメージしてみる、あの時に会った古風なしゃべり方をする女性を。
するといきなりISが光りだし、瞬間光は人型の輪郭を作って消えた。
光が消えたところには一人の女性が立っていた。
「うん? 妾のことを呼んだのかの、お前様よ」
麗矢は唖然とする。言葉が何も出ない。
束はいつも通りの心の読めないような感じでニコニコ笑っている。
千冬は驚きで瞳が見開かれている。
ほかの人々も同じように驚いて言葉が出ない。
そんな中、何が起こっているのか理解していない人物――――織斑一夏が女性に問う。
「あの〜、どちらさまで」
途端に女性は一夏を見て、嫌悪感を隠すことなく嫌そうな顔をして、舌打ちをしそうになっていたが堪えて口を開いた。
「まったく、人に名を訪ねるときは自分からと身内から言われなかったかの? 同じようなことを我が主様にも行ったぞ。……しょうがないのう……」
女性は腰に手を当てて、その豊満な胸を惜しげなく揺らしながら答えた。
「妾に名なんぞないわっ! じゃが、しいて言うのであればこう言っておこう」
――――《アルティメット・バード》じゃっ!!
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